平成の時代――世間の注目を一気に集めた芸能界のビッグスクープの一つとして忘れてはならないのが、あの国民的アイドルユニット『SMAP』の解散だ。そして、この電撃的な解散劇を、いまだ「レジェンド」の名をほしいままとする世界的ロックバンド『THE BEATLES』(※以下、ビートルズ)とダブらせる言説が、あらゆるメディアで展開されたりもした。
が、はたして、これら2つのスーパーグループの解散までのプロセスは本当にそこまで酷似しているのだろうか? もし、本当に「似ている」のなら、どこらへんがそうなのか? あらためて考察してみたい。
とりあえずは念のため、SMAP解散のおおよその経緯を、時系列に沿って簡単におさらいしておく。
[2015年]
1月:ジャニーズ事務所の当時は副社長であったメリー喜多川氏のインタビュー記事が週刊誌に掲載される。当時のSMAPのチーフマネージャー・A氏に「派閥争いは許さない、もしするならSMAPを連れて(事務所から)出て行きなさい」などと公開説教。
8月〜:A氏がジャニーズ事務所退社と独立を計画。
11月:中居正広・稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾の4人がA氏と行動を共にし、独立することを決断か? 木村拓哉は独立について明確な意見を述べず。
12月:木村拓哉、ジャニーズ事務所残留を決断。