2020.12.10
# 地銀再編

地銀の危機で誰の目にも明らか、現実を見ぬ「地方創生」の無残な結末

地銀再編が地方淘汰に繋がるワケ2
高橋 克英 プロフィール

選別が始まっている

インバウンドが消滅した観光地・リゾート地の選別も始まっている。多くがこれから淘汰されていく中で、一方では、これからスキーシーズンを迎える北海道のニセコのように、インバウンドゼロにもかかわらず、<1>外資系大手や公共事業の計画<2>世界的な金融緩和<3>海外富裕層とホテルコンドミニアムの存在により、「消費ではなく投資が牽引する経済社会」が実現することで、国内外からの投資を惹きつけることに成功している事例もある(詳細は『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか 「地方創生」「観光立国」の無残な結末』(講談社+α新書、12月23日全国発売)を手にとっていただければ幸いだ)。

ニセコリゾートの中心部、ひらふ坂と羊蹄山 Photo by gettyimages
 

コロナ禍による法人税など減収と、コロナ対策予算の拡大により、地方自治体の財政悪化も急速に進んでおり、最終的には、地方自治体そのものの淘汰が進み、二極化が広がることになろう。この先、すべての地銀と地方が生き残るのは不可能だ。淘汰され合従連衡などで選別されることで、利用者や居住者はより良い商品やサービスを受けることが可能になる側面もある。日本経済全体をみたマクロの観点からも、個々人の所得や生活レベルの向上という観点からも、決して悪い話ではないはずだ。

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