彼女の話によると、ビッグフットは別次元の世界からやってくる存在であり、人間の前に現れるのは何かを貰いたい時であるらしい。マーガレットはビッグフットが現れると、魚かタバコを与えているという。それらを与えると、ビッグフットは満足して、別次元に帰っていくらしい。ビッグフットは愛煙家だったのだ!…という珍しい目撃例である。
「イエティ」より有名になった裏事情
これだけ多くの目撃情報が寄せられるようになった背景を考察する場合、他のUMAと比較すると理解しやすい。
ビッグフットはネッシーに次ぐ知名度を持つ未確認生物である。しかし、特に40代以上の方は「ネッシーに次ぐ未確認生物と言ったら、あれじゃないの?」と思ったのではないか。
1990年代頃までは、未確認生物を扱った書籍やテレビ番組で、ネッシーに次いで紹介される機会が多かったのは、ヒマラヤ山脈で目撃される雪男「イエティ」であった。
イエティもビッグフットのように二足歩行で移動する獣人であり、むしろビッグフットが「アメリカ版イエティ」と語られることもあった。

雪男と言うのは、イエティが目撃されるエリアが雪で覆われていたことから付けられた名称であるが、日本でも1970年代に広島県で、未知の獣人が目撃された際には「日本の雪男」としてメディアで取り上げられた。
しかし、今では世界各地で目撃される獣人が「〇〇のイエティ」と言われることは少なくなった。それはイエティの知名度をビッグフットが上回るようになったことが原因だと、筆者は考えている。
イエティと比べると、ビッグフットは写真や映像が多く残されている。かつては「〇〇を見た人がいる」という話だけでも、テレビや書籍で大きく扱われていたが、現代は写真や映像がないと取り上げられる機会も少ない。