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「彼氏とセックスしてもお金はもらえないから」パパ活女子たちの生々しすぎる本音

アルバイト感覚だったが

女性たちが金銭と引き換えにして、男性と食事やデートをしたり、性的関係を持ったりする「パパ活」。パパ活に絡んだ傷害さらには殺人事件まで発生し、今や社会問題となっている。だが、コロナ禍の自粛ブームのなかでさえ、SNS上には「#パパ活」のハッシュタグが驚くほど散見される。

『女性セブン』にて8か月にわたり連載された小説『彼女のスマホがつながらない』(小学館より単行本が12月17日に発売予定)は、こうしたパパ活女子への徹底取材をもとにしたサスペンス作品だ。作者はベストセラーとなった『スマホを落としただけなのに』で知られる志駕晃さん。志駕さんは自らパパ活女子に会い、本音を聞いて構想を深めていったという。

本記事では志駕さんに、小説には収まらなかった「パパ活女子の実態」を聞いた。

 

当時のパパ活は「いいことづくめ」だったけど

パパ活の甘い誘惑に誘われて女子大学生が殺人事件に巻き込まれる小説『彼女のスマホがつながらない』を執筆するにあたり、何人かのパパ活女子を取材した。取材を行ったのは新型コロナウィルスが流行る前年の秋で、当時パパ活は「いいことずくめのバラ色のアルバイト」のように語る女性も少なくなかった。

【ケース1】パパ活黎明期のレジェンド・由紀さん

「私がパパ活をはじめたのは今から10年以上前でした。当時はお金持ちのパパが若い愛人を社交の場に連れまわす感覚で、色々な経験ができて楽しかったです。十数年間で数千万円の収入があったことは間違いないですね」

最初に取材したのはパパ活のレジェンドの由紀さん(仮名)で、品のある話しぶりとクレバーな受け答えが、銀座の一流クラブのホステスのような印象を抱かせた。

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「海外旅行に連れて行ってもらったりクルーザーに乗せてもらったりと、お金持ちのパパでなければ経験できないようなことがいっぱいありました。遊び慣れていてお金で割り切れる関係なので、嫌なことはほとんどなかったです」

パパ活という言葉は2014年頃「港区女子」と呼ばれる若い女性たちの間で使われるようになった。当初は六本木や乃木坂などの東京都港区で行われるお金持ちのホームパーティーに、ギャラをもらって参加するのもので、体の関係はないのが前提だった。

しかしやがては、上は十万円から場合によっては数百万円、下は1~2万円で体を許すというようなセックス前提の援助交際や売春のようになってしまった。その一方でアプリなどを介して2時間ぐらい飲んで1~2万円をもらうだけの当初のパパ活の流れも続いていて、それらはもっぱら「ギャラ飲み」と呼ばれることが多い。