夕飯にお菓子を食べる…「相対的貧困」に陥った、子どもたちの厳しい現実

夕飯代は1日500円

自殺者のとんでもない増加と「残された子ども」

新型コロナウイルスのニュースで暗い気持ちになる日々は、いつ終わるのでしょう。
編集者として児童書をつくっている私は、ややもすると己の仕事の薄ら寒さを感じてしまうことがあります。

「夢」や「希望」や「成長」を描くのが良しとされる児童書の世界(この点、異論は認めます!)。しかし、学校に通う子どもたちに、コロナウイルスの影響は間違いなく出ていて、そのことをスルーして、これまでどおりに「理想めいたこと」をふりかざしてよいものか……。

いや、そんなくだらない大人にこそ、自分はなりたくなかったのではなかったか……。そんなことを思う日々です。

こんな話からスタートしてしまい、すみません。でも、コロナウイルスが「子どもの貧困」を加速させていることはまず間違いなく、それにまつわる報道を見ていますと、そんな気持ちにもなろうというものです。

Photo by gettyimages

警察庁が発表した今年10月の自殺者数は、2153人で前年より約4割も増えています。女性にかぎってみれば、前年の同じ月と比べて8割以上増えているのです。

亡くなっているのは高齢者ばかりというわけではなく、職を失ったのであろう就労世代の女性が自死を選択している傾向がデータから見て取れるそうです。私はそこに、残された子どもの存在を想像します。

 

メディアは、「7人に1人の子どもが貧困状態」「一人親家庭の半数が貧困」といった、従来出回っている数字をもとに、コロナ禍で貧困が加速すると指摘しました。今年の春には、すでに、そんな記事をちらほら見かけました。

NHKは、コロナによる貧困で進学をあきらめた若者の声を番組として放送しましたし、それ以外にも、さまざまなメディアが、「授業料など必要な費用が支払えなくなった」といった切実な声を、多かれ少なかれ伝えています。

こうした報道があるなか、文部科学省は、家計急変世帯を高校生等奨学給付金の対象としたり、オンライン通信費を上乗せしたりしているそうです。

とはいえ、国民に国内旅行をさせるかどうかで混乱を続けている国が、目の前にある子どもの貧困に力を注いでくれているのか――。心配にもなろうというものです。