ソフトバンクホークスの工藤公康監督[Photo by gettyimages]

来年の日本シリーズでも、セ・リーグがパに「絶対勝てない」と思うワケ

技術面や分析力、球団経営で大きな差

昨年から「8連敗」の巨人

2020年日本シリーズは、パ・リーグ優勝のソフトバンクホークスが4連勝で4連覇。この結果になることは予見できていた。なぜならシリーズ開始前の監督会議で、全試合でDH制が採用されたからだ。

昨年、読売ジャイアンツは日本シリーズで4連敗を喫しており、いわば今年はリベンジマッチで、覇権を奪還すべきチャレンジャーの立場にある。しかし、今シーズンにセパ交流戦を経験しておらず、普段はDH制を採用していないセ・リーグ代表が何故パ・リーグ側の土俵に嬉々として乗ったのか理解に苦しむ。

しかも他の大会と被ったことで本拠地の東京ドームが使えず、その代わりのホームゲーム球場は、相手のホークスがオリックス・バファローズ戦で使い慣れた京セラドーム大阪になり、ジャイアンツはアウェイでの不利な戦いを強いられた。

ホークスは、DH制のないジャイアンツのホームゲームで、主砲・デスパイネが使えず攻撃力が大きく低下することを懸念。原監督がDH制採用に積極的であることを利用し、シリーズ全試合をDH制で行うよう持ちかけたと考えられる。本来なら相手側が有利となることはなるべく避けるのが指揮官としての使命のはずだ。

ジャイアンツの原辰徳監督[Photo by gettyimages]
 

しかしあろうことか、原監督はホークスの要望を容易に飲んでしまった。昨年の日本シリーズで4連敗したにもかかわらず、まだジャイアンツ側に「巨人軍は球界の盟主。盟主として相手のいかなる挑戦をも受けて立つ」という、いわゆる「上から目線」の考えが残っているのだろう。

予見は現実となった。データを見ながら細かく検討していこう。

4試合を通じて、ジャイアンツは4得点、26失点。これまでジャイアンツが出場した日本シリーズの中でワーストの16安打、打率 .132。そして、日本シリーズでのDH制試合で、セ・リーグは2013年第7戦から21連敗となってしまった。