「相棒」吉田羊さんが語る永山絢斗

「予測不可能な芝居をする人」――。今回で3シーズン目を迎える人気シリーズの『連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜』。主演を務める吉田羊さんは、足掛け5年にわたり同ドラマでバディ役を演じている永山絢斗さんの印象をそんな風に表現した。「100人俳優がいたら、そのうちの99人は絶対に演じないような、意表をつく芝居をする。だから、ワンシーンごとに新鮮な驚きがあるんです」と。

(c)WOWOW/Warner Bros. Intl TV Production

今から8年前のこと。初めて彼にインタビューしたとき、筆者も似たような印象を受けた。基本的には無口だが、質問に対して返ってくる答えが独特で、ぽつりぽつりと話すテンポにいつの間にか引き込まれた。この日も、「以前インタビューをしたときに、とてもシャイな人だなと思いました」と伝えると、数秒間の沈黙のあと、「あぁ……喋らなかったですか?」と言って、照れ臭そうな笑みを見せる。

「『コールドケース』シリーズはもちろんですが、作品ごとに毎回魅力的なお芝居をなさっているなと思って……」と、質問を切り出す前に、少し彼の芝居についての感想を口にした時も「それぐらいにしてください」とぽつり呟く。褒め言葉に、バツが悪そうな表情をするところは、なんだか人として上品な感じがする。

おそらく、あまり得意ではないインタビュー。どこか居心地の悪そうな彼に、まず、月並みではあるけれど、日本版の「コールドケース」がシーズン3を迎えた心境について聞いてみた。

捜査一課の5人で集まるとリラックスできる

「同じメンバーで続きものを撮影できるというのは何より嬉しいですし、特別なことだなとは思います。捜査一課の5人で集まると、リラックスできるし楽しいせいか、ついヘラヘラしちゃうんです(笑)。ただ、一課のシーンはだいたいまとめて撮るんですけど、頭の中は説明セリフ地獄でアップアップしてる……みたいなところはあります(笑)」

彼が演じている高木は、未解決凶悪犯罪を扱う神奈川県警捜査一課の巡査部長で、吉田羊さん演じる警部・石川百合の相棒である。家族の知られざる事件を知り、感情がコントロールできなくなるという、静と動が複雑に混ざり合った役どころだ。

「前シリーズからの役への取り組み方の変化、ですか? 人間なので、変化は常にあるものですけど……。相棒である百合さん、滝藤(賢一)さん演じる立川警部補、光石(研)さん演じる金子警部補に、三浦(友和)さん演じる本木警視。捜査一課の5人の物語も、シーズン毎に明らかにされていって、どんどん、役として深みが出てくる感じはしています。

元々はアメリカのドラマシリーズのリメイクですが、毎回、事件が起こった当時の時代背景まで描かれるので、リメイクというより、自分たちのオリジナルなものになっていってる気がします」