「許す」とは訳せない英単語「allow」の意外な3つの意味

日本人が間違いやすい英単語
原田 豊太郎 プロフィール

「考慮する」の allow for

次に、自動詞用法を簡単に見ておこう。

理系英語では allow for の型で用い、「考慮する(= take into consideration)」の意味になる。主語には人がくることが多いが、program, requirement, standard のような名詞もくる。

【例文5】
Newton did not allow for the increased density of the Earth's interior.
(ニュートンは、地球内部の密度の増加を考慮に入れなかった)

allow for に関して注意しておきたいのは、最近の英語では「可能にする」の意味でしばしば使われていることである。allow for =「考慮する」と一概に決めつけるのは危ないと認識しておこう。

最後に、一般英語の例文を2つ挙げておく。

【例文6】
Employees are not allowed to use the meeting room for eating.
(従業員は、会議室を食事に使用しないように)
【例文7】
The padded shoulders of his cheap, dark blue suit hung loosely on him as if he had chosen it to allow for growth. (P. D. James, Innocent Blood)
(安物のダークブルーのスーツのパッドをつけた肩の部分が、あたかも成長を見越してスーツを選んだごとく、だらりと垂れ下がっていた)

私には、イタリア映画『鉄道員』のなかで、ピエトロ・ジェルミが演じる鉄道員の息子が走っていて、大きめの靴がぬげてしまった光景が浮かんできた。

(本記事は『理系のための英語最重要「キー動詞」43』をもとに作成しました)

 

 本記事の執筆者、原田豊太郎さんの著作はこちら 

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