華やかなお金使いに突然の王室離脱。「わがまま王女」として知られるメーガン妃。厳密にいえば現在は王室を離脱したサセックス侯爵夫人メーガン・マークルさん。彼女のゴシップで伝えられている顔とは別の面を、同時通訳者の西宮凛さんが紹介する。

2017年11月に婚約を発表した時のヘンリー王子とメーガン。彼女がアメリカ人の女優でバツイチだということも大きなニュースとなった Photo by Getty Images

感謝祭前日に手記を公開

「彼女はダイアナ元妃のように人々にインスピレーションを与える新時代のプリンセスになれたのではないか」

アメリカのサンクスギビング (感謝祭)は、11月の第4木曜日に家族や親戚縁者が集い、先住民、開拓者、そして秋の収穫に感謝しながらターキー(七面鳥)やパンプキンパイ(かぼちゃのパイ)を食べてお祝いをする日。
日本の正月のように、家族が食卓を囲んで賑やかに過ごすのが伝統だ。
コロナ禍のサンクスギビングは、大人数が一堂に会することを控えるよう、アメリカ各地で異例の呼びかけが行われていた。

そしてサンクスギビング前日の11月25日。イギリス王室を離脱した元プリンセス、メーガンが米紙「ニューヨーク・タイムズ」に手記を寄稿した。

イギリス王室の若く身勝手な弟夫妻を揶揄するタブロイド誌による一連の報道にうんざりしていた私は、ゴシップ記事への批判か何かだろう、と期待をせずに読んだ。
そして衝撃を受け、冒頭の思いを抱いた。
この手記に書かれていた言葉だけではない。今までの彼女が発していた言葉も集約されて、「本当は彼女は英国王室を変革しうる女性だったのではないか」と感じたのだ。

それはなぜなのか。彼女の実際の言葉から振り返ってみよう。なお、日本語訳は私がさせていただいた。うるさくなるので原文をすべては併記できないが、実際の文章もご確認いただければ幸いである。

「わがまま」な印象と別の顔

アフリカ系アメリカ人の血が入ったバツイチのハリウッド女優、メーガン・マークル、現在サセックス侯爵夫人メーガンは、2017年にイギリスのヘンリー王子と婚約、2018年に挙式し、2019年に長男のアーチーを出産した。現代版プリンセスストーリーを、華やかなファッション、プライベートジェットで出産前パーティーに参加したこと、王室御用達の病院を使わずに出産をしたことなど、タブロイド紙が追い回したメーガンの私生活からご存じの方は多いだろう。

一家は2020年1月に英国王室を離脱。

イギリスのEU離脱 ”ブレグジット(BREXIT)”になぞらえて、”メグジット(MEGXIT)”という造語までできた。一家でカナダやアメリカに住まいを移したことは世界中から注目を浴び、時には多くの非難が集まってもいる。

「わがままプリンセス」としての名を欲しいままにしているメーガンだが、実は女優として活躍していた当時より、いやそれ以前より、フェミニストとして、女性の権利向上、差別撤廃活動に力を入れていることで知られるのだ。