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韓国・文在寅政権が「バイデン勝利」で窮地に…その意外な「打開策」

トランプ再選という起爆剤が失われて

「南北首脳会談」の悲願は厳しくなった

トランプ米大統領の再選を願っていた韓国の文在寅政権が直面したのは、バイデン前副大統領の勝利という正反対の結末だった。

トランプ再選を受けてすぐにでも米朝首脳再会談の開催に向けて動き出そうと、康京和(カン・ギョンファ)外相を11月8日から11日まで米国に派遣し、ポンペオ国務長官との会談もセットしていたのに、第1野党である「国民の力」からは「政権の委譲を受ける側(バイデン陣営)はどう考えるだろうか」(報道官の11月8日付論評)と皮肉られる始末だ。

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バイデン陣営からは、北朝鮮が核廃絶に応じる見込みがないとして、核軍縮交渉も視野に入れる危うい発言が出ている。北朝鮮は事実上の核保有国として認められるチャンスだとみて、喜んで交渉に出てくる可能性がある。

ただ、それでも、バイデン氏自身は、金正恩朝鮮労働党委員長を「悪党」と呼び、トランプ政権が採ったトップダウン方式の交渉を批判してきた。積み上げで交渉をすれば、結論が出るのに1年や2年はかかるだろう。

文在寅大統領の任期は2022年5月までしかない。「もう一度南北首脳会談を」という悲願を達成するには、いかにも心許ない状況だ。