日本人が大好きな「超小型犬」は病気になりやすい? 獣医師の警告

人気犬種を飼う前に知っておきたいこと
石井 万寿美 プロフィール

病気になりやすい毛色がある?

毛色で、病気になりやすいかどうかがあるのは、ご存じでしょうか。

一般的に、珍しい毛色、白っぽい毛色の子は、病気をしやすいのです(もちろん、グレート・プレニーズやマルチズなどのもともと白い毛の子は別です)。

まずは、ミニチュア・ダックスフンド。もっとも病気になりやすいのは、ダップルカラー「dapple」という「まだら、ぶち、ぶちのある」です。大理石模様とも言われています。

ダックスフンドに限らず、犬の毛色は色素細胞と毛色遺伝子によって決まります。ダックスフンドのダップルカラーは毛色遺伝子の中のマール遺伝子の作用で誕生します。

マール遺伝子は、毛色が変わるだけではなくて、内臓などの大切な部分に働いてしまうと、重大な色素欠乏となり、目や耳、内臓などに障害や疾患を持った子犬が誕生します。

主な疾患は、目です。目の色が異常に薄いのは色素欠乏で、ブルーアイと呼ばれる青みがかっています。そのような子は、視力が弱いなどの目の障害がある可能性があります。現在は見えていても将来、失明してしまう可能性もあります。

 

これ以外にもダックスフンドは、臨床現場では、毛色が薄い子ほど病気になりやすいです。つまりクリームなどが、疾患が多いのです。一番病気が少ないのは、ブラック&タンです。毛色の黒っぽい子の方が病気をしにくいのです。

ダックスフンド以外にもラブラドール・レトリバーは、ブラックの子が元気で、長寿です。私たちのところの動物病院では、17歳以上生きた長生きの子が、全てブラックでした。

消費者の心理として、ペットを求めるのなら、より珍しい色を探します。でも、それが、病気の子を選んでいることになるのです。街を歩いていて、よく目にする毛色の子は病気が少なく、初めて目にする毛色の子は病気になりやすい子かもしれません。

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