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日本人が大好きな「超小型犬」は病気になりやすい? 獣医師の警告

人気犬種を飼う前に知っておきたいこと

コロナ禍で「孤独を感じる」「温もりがほしい」などの理由から、ペットを求める人が増えています。いま、ペットブームが到来しているのです。

冬のボーナスが入るので、ペットと暮らそうと考えている人もいると思います。ペットを家に迎える前に、臨床獣医師の筆者が「病気になりやすい犬の選び方」をお伝えします。

飼い主からすれば、「なぜ、うちの子はこんなに病気をするの?」と思われるかもしれません。診察をしている者からすれば、「こんな犬を選ぶと病気をするのも無理もない」と思うことは多々あります。

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いま人気の犬種を選ぶと…

日本では、 まだペットの文化は成熟していない部分があります。そのため、特定の犬種がメディア報道で爆発的に流行し、人気の犬種が出来上がります。消費者の中には、それに大金を払ってもいいという人が大勢現れるのです。

そして、それに目をつけている生体販売ビジネスが存在します。特定の犬種を短期間で可能な限り多くの子犬を生産する努力が払われるのです。そのため、無理な繁殖をして需要に答えようとします。いわゆる子犬を産む機械のような「パピーミル(子犬工場の意味)」の雌犬が存在するわけです。

例えば、犬の発情は、ほぼ半年おきにきますが、その度に、交配をさせて子犬を市場に出すのです。母犬は疲れているので、しっかり母乳を子犬に与えることもできません。そんな子犬が虚弱体質になることもあり、それでもペットショップに並びます。

消費者は、そういう子犬を「おとなしい子」と勘違いして購入します。実は、おとなしいわけではなく、体がだるかったり、気だるかったりするので、鳴いたり抵抗したりする気力がない子なのです。

このような状態の子犬を家に迎え入れると、新しい環境というストレスも加わって、病気をしやすくなるのは当然です。