90枚を使いこなすプロが教えるクレジットカード知らないと損する5つの新常識

クレジットカードを 10年、20年以上、ずっと同じものを使っていませんか?ポイント交換案内サービス「ポイ探」代表で、ご自身でも90枚ほどのクレジットカードを持つ菊地崇仁さんは「時代が大きく変化している今、自分にあったカードは変わっているかもしれません」と指摘します。マネーコラムニストの西山美紀とマネー初心者の編集・片岡が、クレジットカードの新常識について詳しく話を伺いました。

 

西山:新入社員時代から、同じクレジットカードを使い続けている人も多いですね。

片岡:実は私、そうなんです(苦笑)。自分に合ったクレジットカードを、どうやって調べたらよいかわからなくて……。

菊地崇仁さん(以下、菊地):クレジットカードの情報は1年どころか日々変わりますね。新しいクレジットカードが出たり、ポイントがつく条件や還元率が変わったりして、クレジットカードのムックが発売されても、すでに情報が古くなっているほど、めまぐるしい変化なんです。その情報にずっとついていくのは大変ですね。

片岡:どんな基準で考えて、何に気を付けたらよいのでしょうか。

菊地:はい、今の時代、クレジットカードで押さえておきたいことを5つ、お伝えしますね。

 

① 「年会費無料」で「ポイント還元率1%」が基本


菊池:まずは「年会費無料」で「ポイント還元率1%」の2つを満たすカードがおすすめです。以前は年会費がかかるカードも多かったですが、最近は年会費無料でもいいカードがたくさんあります。

西山:ポイント還元率とは、100円の買い物につき1ポイント(=1円相当)付けば「ポイント還元率が1%」となりますね。

菊池:はい、このポイント還元率が0.5%というカードが一般的です。でも例えば、楽天カードやYahoo! JAPANカードでは1%つくので、年間300万円買い物をする人なら、つくポイントが1万5000円分か、3万円分かと、差がつきますね。特に、楽天やYahoo!で買い物をする人にはおすすめです。

片岡:「年会費無料、還元率1%」という基準ならわかりやすいです!
 

② スマホのキャリアから考えるのも選択肢


菊地:さらに持っている携帯電話のキャリアブランドと合わせるのもおすすめです。ドコモなら「dカード」、auなら「auペイカード」か、Pontaポイントが貯まる「リクルートカード」があげられます。
ソフトバンクは、Tポイントが貯まる「Yahoo!JAPANカード」があげられますが、今後「PayPayカード」が出るという話もあるので、要チェックです。
キャリア会社の一つとなった楽天モバイルなら「楽天カード」との相性がいいですね。

西山:携帯を持つ前からクレジットカードを持っている人は、見直しどきですね。

菊地:そうですね。今は街中で買い物をしても、ネットショッピングをしても、携帯電話の料金を払っても、dポイント、Tポイント、Pontaポイント、楽天ポイントという「共通ポイント」が貯まるようになりました。携帯はみなさん持っていると思いますので、キャリアブランドを中心にして、関連するポイントを貯めていくと効率的だと思います。

西山:最近は格安スマホに切り替える人もいますが、その場合はどうしたらよいでしょうか?

菊地:先ほどの還元率1%の楽天カードやYahoo!JAPANカードもおすすめです。また、持っているスマホにかかわらずですが、「ポイントを使うのが面倒」という人は、支払い時に自動的に1%引きになる「P-oneカード」や、自動的にポイントがキャッシュバックされる「Booking.comカード」を選ぶのも手です。

西山:私も以前、「P-oneカード」を持っていました。ポイントのことを気にしなくていいので、忙しい人にも向いていると思います。

菊地:はい、せっかくポイントが貯まっても、使わなければカードを使ったお得を得られませんから。ポイントを貯めた場合は「しっかり使うこと」も重要。
世の中では、年間に約1兆円ものポイントが発行されていますが、3、4割ほどは失効しているというデータがあります。ポイントが分散してしまうと使いにくいので、何かに集約するのがおすすめです。
 

③ 不正利用の手口が変わっているので要注意!


片岡:クレジットカードは「不正利用」されたら怖いですね。カードでの支払いが増えているので、明細を見ても把握できていなくて、怖いです。

菊地:はい、不正利用には主に「番号盗用」と「偽造カード」の2つのケースがあります。番号盗用とは、カード番号が盗まれて使われてしまうことで、偽造カードとは、いわゆる“スキミング”のことです。

最近のクレジットカードはICチップがあり、ICチップの偽造は難しいため、スキンミングの被害は減っています。一方で、番号盗用は増えています。誰かに番号を覚えられてしまい、それをネットショッピングで使われてしまうという被害などもあります。

そのため、最近は表面に番号がないカードも出ているんですよ。三井住友カードでは、裏面に番号が書いてあります。

片岡:裏面!面白いですね。

菊地:はい、またカードとは別の話ですが、ネットショッピングの個人情報流出にも要注意です。楽天市場やYahoo!ショッピングなどに登録されている情報は、住所やカードなど大事な情報がたくさんあります。

もしこの情報が洩れると、買い物履歴も見られてしまいます。「カメラ好きな人」だとわかれば、不正利用でカメラ関係の品物を買われてしまっても、「このカメラの部品、そういえば自分で買ったかな」と、不正利用に気づきにくいんです。

片岡:私も日用品を買われたら気づかないかも。

菊地:昔のように50万円、100万円といった大きな被害は減っていて、数百円、数千円の被害が増えているようです。私自身も500円ほどの被害にあいましたが、クレジットカードのアプリを入れていて、頻繁にチェックしていたのですぐ気づくことができて、補償を受けられました。

片岡:そんな少額だったら気がつかないこともありそう!チリも積もれば……ですから恐ろしいです。

西山:不正利用されてから60日以内など、決められた期限に気づかないと補償されないですものね。こまめな明細チェック、大事ですね。

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