SNSの依存度はヘロインに匹敵か…? 新時代の弊害『スマホ脳』の危ない実態

精神科医、アンデシュ・ハンセンからの警告
アンデシュ・ハンセン

SNSの時間を少しでも減らすこと

SNSに時間を費やすからといって、全員の精神状態が悪くなるわけではない。70件近くの研究をまとめると、SNSは精神面に悪い影響を及ぼすが、平均すると影響は小さいということがわかった。しかし、あくまで平均の話だ。

SNSを頻繁に利用することで精神状態が悪化するリスクのある人もいる。神経質で、心配性で、常に不安を抱えている人たちだ。それほどではない人よりも、強く影響を受ける。

そこで「フェイスブックする」時間を減らすのはいい考えだ。SNSの使用を制限したある実験によると、被験者たちがSNSを完全にオフにしたわけではなく、時間を制限しただけで調子が良くなった。減らすだけでなく、一時的に止めたり、完全に止められるなら、もっとよい効果を得られるだろうと思う。

 

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SNSだけではない。私たちはスマホという存在にどのような影響を受けているか、知っておく必要があるだろう。そのうえでどうすればその悪影響を取り除くかを考えなければならない。

現代人がデジタルライフから知らず知らずに受けている悪影響を取り除き、健康に生きるにはどうすればよいのか? スウェーデン国内の教育現場では、ハンセン氏が解決策を掲示した『スマホ脳』が注目を集め、学校からの著者への講演依頼が急増。彼の提案する改善メソッドを現場に取り入れる学校が日に日に増えている。

※本稿はアンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(久山葉子・訳)を元に再構成しています。

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