SNSの依存度はヘロインに匹敵か…? 新時代の弊害『スマホ脳』の危ない実態

精神科医、アンデシュ・ハンセンからの警告
アンデシュ・ハンセン

フェイスブックが人生の満足度を下げる

SNSから受ける影響を調べようとすると、「どちらが先か」という問題にぶつかる。つまり、ニワトリが先なのか、卵が先なのか。

SNSを熱心に使う人は気分が沈みがちだとして、その原因がSNSにあるのかどうか、どうすればわかるのだろう。悲しい気分の人たちがフェイスブックやインスタグラムに引き寄せられている可能性もあるのだ。研究者が因果律と呼ぶ問題だ。

ある調査では、平均年齢約20歳の若者たちに「今どんな気分?」「今、人生にどのくらい満足している?」「前回からどのくらいフェイスブックを使った?」といった簡単な質問に答えてもらい、この因果律を解こうとした。

質問は1日に5回繰り返され、参加者はスマホを使って回答した。それにより、その瞬間の気分やここ数時間でどれくらいフェイスブックを使ったかが明らかになった。その結果は? フェイスブックを使った人ほど、人生に満足できていなかった。

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珍しいバカンスや高級グルメの写真に集中砲撃されると、短時間でも人生への満足度が下がる可能性があるのだ。この結果は、立証とまでは言えなくても示唆にはなる。

論文の著者たちはこのように結論づけている。「フェイスブックは表面的には、人間のソーシャルコンタクトへの本質的な欲求を満たしてくれる貴重な場である。しかし、心の健康を増進するどころか悪化させることを調査結果が示唆している」

イェール大学の研究者は、5000人を超える人々の心の健康を2年にわたって調査し、同じ現象に行き当たった。ある期間にSNSに費やした時間が長かった人ほど、その後の数カ月間、人生に対する満足度が下がっていたのだ。

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