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外務省幹部が明かす「トランプのトラウマ」と米外交「3人のキーマン」

バイデン政権の始動まで1ヵ月あまり

日本政府関係者の安堵

大混乱のアメリカ大統領選挙から、はや1ヵ月が経とうとしているが、ここへ来て、ようやくドナルド・トランプ政権からジョー・バイデン政権への移行が進み始めた。

今月14日に、全米50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人が、11月3日の選挙結果に基づいて投票を行えば、晴れてバイデン次期大統領が確定することになる。そうしたら、いまだ敗北を認めていないトランプ大統領も、「ホワイトハウスを去る」と、11月26日に記者団に断言している。

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日本の一ジャーナリストとして言わせてもらえば、トランプ大統領の政策や性格には多々問題があるにしても、世界で最も重要情報が集まるホワイトハウスの内幕を、かくもあけすけに、ツイッターで日々流してくれて、大変感謝している。

私は朝、目を覚ますと、枕元近くのスマホを手繰り寄せて、まずはトランプ大統領の「つぶやき」を確認することから一日をスタートさせる。もう4年近く、この習慣を続けているのだが、そこには刺激的な内容がふんだんに含まれているため、読んでいると目がシャキッとしてくるのだ。

そんな日々が終わってしまうのは、少々残念である。トランプ大統領のやり方をことごとくひっくり返そうとしているバイデン新大統領も、ぜひこの習慣だけは続けてほしいものだ。まあ、無理だろうが。

そんな話を、先日、ある日本政府関係者としていたら、こう述べた。

「トランプ大統領が去ってくれることで、外務省は安堵しているよ。何せ、『トランプ・ツイッター担当』を10人もつけて、24時間体制で対応していたんだから。彼らは交代制で、担当者はひたすら、トランプ大統領のツイッターとにらめっこしている。そして大統領が何かつぶやけば、すぐに日本語に訳していく。

その間、横の補助の担当者は、『つぶやき』に出てくる日本人には分かりにくい人物や内政事情などの『注釈』を作っていく。そうして訳出作業が終わると、外務省内の必要な部署に拡散させていくわけだ。

こうした24時間体制の作業は、外務省の他にも、首相官邸、財務省、日銀などでも行っていた」

 

私などは、眠気眼でトランプ大統領のツイッターを見て、「またこんなこと言ってら」と舌打ちしていればよかった。だが、霞ヶ関では専門家たちが、「仕事」として処理していたのである。大変ご苦労なことだが、「トランプのツイッター」に、いったいいくらの国家予算をかけていたのだろうか?

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