夫の「パパ活」が発覚するも、専業主婦の妻は別れるつもりはないという。お互いに「大切にしてる」「大切にされている」と言い、関係もうまくいっていたはずの夫婦は、なぜすれ違ってしまったのか。

心理カウンセラーとして数多くの女性から家族問題の相談を受ける山脇由貴子さんが、カウセリングを通して伝える「夫婦関係で最も大切なこと」とは?

ポケットの領収書から「パパ活」発覚

相談に来たのは30代で2人の子どもを持つ女性でした。綺麗な顔立ちの方でした。相談の内容は、夫の浮気。けれど特定の女性ではなく、夫が「パパ活」をしていることが発覚した、というのです。

パパ活というのは、もちろんPTA活動などではありません。過去にはテレビドラマにもなりましたが、経済的に余裕のある男性が若い女性と一緒に過ごし、その対価としてお金を払う、というものです。

夫 高野 雄平(仮名)37歳 外資系企業勤務 年収2000万円
妻    美琴(仮名)32歳 専業主婦
息子      5歳
娘       2歳

美琴が雄平の浮気に気づいたのは、小さな事の積み重ねだった、と言います。「LINEが来ているのにスマホを見ようとしなかったり、電話が鳴っても出ないことが何度もあって。『見ないの?』『出ないの?』と聞くと、スマホを見ていないのに『大した要件じゃないから』っていうんです。以前はそんな事はなかったんです」

夫の仕事は忙しく、休みの日や深夜でも仕事の連絡が入ることは多いそうです。以前は必ずLINEもチェックしたし、電話にも出ていたのだそうです。ところが、ここ数カ月、明らかに以前と違い、相手を選んで電話に出ている、と妻は気づいたのです。

「立て続けにLINEが来たり、電話が鳴り続けた時は『出たら?』と言うのですが、その時はわざわざ違う部屋に行ったり、外に出たりするのです。だからおかしい、と思っていました」

それでも、問い詰めた所で何も言わないのは分かっていたので、美琴は様子を見ていたそうです。そして疑いに確信を持ったのは、雄平のスーツのポケットに入っていたクレジットカードの控えでした。

「高級ブランドの、アクセサリーだったんです」。美琴はそれまで雄平のカードの明細は見せてもらっておらず、何に使っているのかはわからなかったけれど、生活費は十分すぎるほどだったので、あまり気にはしていなかったと言います。

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ですが、さすがに女性ものの高級ブランドのアクセサリーは仕事には関係ないはずですし、見過ごす事は出来ずに雄平を問い詰めたのだそうです。雄平は最初、「仕事でお世話になっている人の奥さんへのプレゼントだよ」と答えたのですが、そんなはずない、と美琴にはすぐわかりました。

自分の妻へのアクセサリーのプレゼントなんて、もらった夫の方も違和感を抱くでしょうし、妻の方も遠慮するはずです。金額も高額ですから。「そんなはずない」と美琴が問い詰め、スマホを見せて、と言うと、雄平はスマホを見せようとはしませんでした。何度も問い詰めたところ、渋々、と言うか、認めざるを得ずにパパ活を告白したのだそうです