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史上最高のコントロールを誇った“常勝赤ヘル”のエース「北別府学」はこんなに凄かった!

狙ったところに百発百中―。かつて、まるで漫画のようなピッチングを見せた男がいた。柔よく剛を制し、強打者たちをきりきり舞いさせた「北別府学」の投球術を振り返る。(篠塚和典氏、達川光男氏、駒沢悟氏による鼎談)

「ミリ単位」の投げ分け

達川 先日、現役選手で最高の制球力を持つと言われる吉見一起(中日)が引退を表明して話題になりましたが、彼のような投手を見ていると、北別府学のことを思い出さずにはいられません。

篠塚 僕とドラフト同期で'76年に広島入りした北別府は、ストレートの球速は140kmに届くかどうかだったと思いますが、針の穴を通すようなコントロールを武器に通算213勝を挙げた。

ゆったりとしたフォームから放たれるボールでストライクゾーンの四隅を突く。「精密機械」という二つ名は、彼の投球を体現していました。

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駒沢 高卒1年目に2勝し、翌年に5勝。投球をセンターから見守っていた主砲の山本浩二は「必ずいいピッチャーになる」と確信していたそうです。実際、3年目からは11年連続で2ケタ勝利をマークした。

 

その頃、達川さんに「北別府は『センチ単位』でストライク、ボールを投げわけてすごいですね」と聞いたら「いや、あれは『ミリの世界』ですよ」と言っていたのを覚えています。

達川 大げさではなく、北別府だけレベルが違ったんです。