【漫画】1分で涙! 「あのひとに会いたい…」10年間の辛さや迷いを乗り越えて

コロナ以上に深刻な「認知症の拡大」

東日本大震災から復興しようとする人々と町を描き、Twitterで大反響の『柴ばあと豆柴太』の2巻が、12月9日に緊急発売する。

Twitterで発表され話題を呼んだ4ページの「人々の風景」に加え、それぞれの人々の大きなドラマを描いているストーリー編では、行方不明の娘を9年間探しつづけている柴ばあが、認知症になってしまう……という展開に大きな反響が寄せられた。

コロナ禍のもとでも、コロナウィルスの蔓延以上に「認知症の拡大」こそが、最大のリスクであると言われ始めている。

大事な人に会えない時間が続いていることや、外出自粛によってデイケアや、病院受診などが減っていることが認知症の症状悪化を加速させている。

なぜ七夕を描いたのか?

今回の2ページは実はヤマモトさんが第1回「おまじない」の前に、「柴ばあ」と「豆柴太」のキャラクターを描きたくて、はじめて描いたネームだという。

「柴ばあのモデルは、私自身の祖母です。しっかりもので、気が強い祖母だったら、柴ばあと同じ立場だったらどうしただろう? と思ったときに「七夕」のシーンが思い浮かびました。

強がってしまう人、本音を話せない人のそばにこそ、豆柴太みたいな素直な存在がいたらいいなあ、救いになるといいなあと、この2ページが思いついたとき、とてもうれしかったことを覚えています。

シンプルな2ページですが、七夕という願ってもいい日があることもうれしくて……。祖母をモデルにしようと思ったとき、祖母から教えてもらった「おまじない」をモチーフにした「おまじない」という4ページも思いつきました。

それによって、虎太郎という孫と柴ばあの日々が、鮮やかに見えてきて……。自分にとってスタートラインになる2ページです」

東日本大震災からもうすぐ10年。くしくもその10年を前に、日本だけでなく、世界中をコロナウィルスという未曽有の災害がまた襲っている。

「コロナがはじまって日本中が大変な時に、東日本大震災を思い出させてしまうことが、本当にいいことなのかどうか? ずっと迷いがあり続けています。でも1巻を発売して、たくさんの反応をいただいて、そのほとんどが描き続けてください……というものだったことに、本当に本当に勇気をもらっています。

東日本大震災を経験した方々から、今でもつらいことだけど、それでも前へ向かっていきたいというお手紙やメッセージをいただくたびに、描くエネルギーをいただいています。2巻では、柴ばあに認知症という診断がくだされますが、それにどう立ち向かうのか? 読んでくださっている皆さんに勇気をいただきながら、きちんと描き切りたいです」

2巻ではモデルになったおばあちゃんとのエピソードが入った描きおろし原稿も! 2020年も終わろうとしている今、あなたは何を願うだろうか? あなたの願いがどうぞ2021年にかないますように!

2011年3月……ボクと柴ばあは出会った。東日本大震災で家族をなくしたひとりと一匹が
よりそうながら暮らす東北のある港町。お弁当屋さんを営む柴ばあと、小さな豆柴犬の二人暮らしをめぐる四季の物語。東北の温かさと、せつなさが伝わるストーリーと4ページのそれぞれの心象風景できりとった、新しい形のコミックス。たのしい4コマをはじめとした描きおろしもいっぱい!
2巻は2020年12月9日発売予定!

『柴ばあと豆柴太 2』(ヤマモトヨウコ著、講談社)

公開中のエピソード

 

作者紹介

ヤマモト ヨウコ

京都府出身。現在、転勤で仙台在住。初連載に緊張中。豆柴太をよろしくお願いします! https://twitter.com/YY0905

次回は12月10日更新!