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菅首相が一度もちゃんとした会見を開かないことへの「強烈な違和感」

本当に“国民のために働く内閣”なのか

内閣成立から2ヵ月半

菅内閣が成立して、すでに2ヵ月半が経とうとしている。

当初の内閣支持率はいずれも調査でも高く、与党寄りと言われる日経新聞とテレビ東京の共同調査では74%、自民党政権に批判的な朝日新聞でさえ65%を記録した。

たとえ安倍普三前首相の唐突な辞任による「安倍ロス」効果があったとしても、菅義偉首相に対してかなり高い国民の期待があったことは事実だろう。

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というのも、7年9ヵ月の安倍政権を支えてきたのは間違いなく菅官房長官であったし、第2次安倍政権が異例なほど長期政権となることに、菅首相は大いに寄与してきた。

そして官房長官時代には常に「総理をお支えする」と健気さを示し、その忠実ぶりから菅首相は「国民のために働く内閣」というキャッチフレーズを立派に果たしてくれるものと思っていた。

 

にもかかわらず、今になって虚脱感が漫然と漂うのはなぜだろう。まずは菅首相が首班指名を受けて組閣後すぐに、国会を閉じたことだ。

通例なら首班指名の後、総理大臣による所信表明が行われ、代表質問となっていく。演説原稿も答弁原稿も準備するのは官僚だから、自ら筆を大きく入れないのなら、総理大臣に過大な負担がかかるわけではない。

にもかかわらず国会を閉じてしまったのはなぜか。

永田町では「予算委員会まで進めば、野党の激しい攻勢に答弁能力のなさが露見する。それが嫌で国会を早々に閉じてしまったのではないか」と囁かれたが、あながちウソとはいえないだろう。