ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された天王星の衛星と衛星 Photo by NASA/ESA

天王星に衛星はいくつある?  ボイジャー2号の大発見から今日で35年!

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

ボイジャー2号が撮影した2つの衛星

1986年の今日(1月20日)、NASAの宇宙探査機「ボイジャー2号」によって天王星の未知の2つの衛星が撮影されました。

天王星は1781年にウイリアム・ハーシェルによって発見された、太陽系の7番目の惑星です。ハーシェルは天王星の発見から6年後の1787年に、最初の2つの衛星「ティタニア」と「オベロン」も発見しました。

さらに、1851年にウィリアム・ラッセルが3番目、4番目の衛星「アリエル」と「ウンブリエル」を、1948年にはジェラルド・カイパーが5番目の衛星「ミランダ」を発見しています。

1977年に打ち上げられたボイジャー2号は、木星より遠い惑星を探査することを目的としており、土星、天王星、海王星といった太陽系の惑星とそれらの衛星の写真を数多く撮影することに成功しました。

天王星に接近しつつあるボイジャー2号から、1月20日に送られてきた写真の中には、未知の衛星が2つ写し出されていました。この情報はすぐさま国際天文学連合で公表され、それぞれ「コーディリア」「オフィーリア」と名づけられました。

ボイジャー2号によって撮影された2つの衛星「コーディリア」と「オフィーリア」 Photo by NASA

ボイジャー2号は短い観測期間の間に合計10個の衛星を発見し、そのすべてに固有名がつけられることとなりました。

1990年代後半以降、ハッブル宇宙望遠鏡や地上の大型望遠鏡の登場により、太陽系の惑星にはこれまで考えられていた以上に多くの衛星や環が存在していることが明らかになってきました。2021年現在、天王星には27個の衛星と13本の環が確認されています。ちなみに、木星には70個以上、土星には80個以上の衛星があります。

ところで、「コーディリア」(『リア王』)と「オフィーリア」(『ハムレット』)からおわかりのように、天王星の衛星の多くはシェイクスピア作品の登場人物の名がつけられます。ラッセルによって発見された「アリエル」と「ウンブリエル」そして1986年にボイジャー2号の観測から発見された「ベリンダ」(すべてアレグザンダー・ポープの『髪盗人』より命名)を除き、この伝統が適用されています。

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