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65歳から人生大逆転!「カーネル・サンダース」を成功に導いた3つのポイント

あらゆる不幸を乗り越えた不屈の人生
ウォルト・ディズニー、ヘンリー・フォード、小倉昌男……。誰もが知る偉人たちだが、決してすんなりと成功をつかんだわけではない。失敗も、挫折も経験し、そのうえで「人生逆転」を果たしたのだ。そんな偉人たちの波乱に富んだ人生に触れることができるのが、早見俊氏の『人生! 逆転図鑑』だ。本書中から、ケンタッキー・フライドチキンの創業者として知られるカーネル・サンダースの「成功の秘密」をお送りしよう。

あらゆる不幸に見舞われた人生

ケンタッキー・フライドチキンの店先に飾られたカーネル・サンダースの人形は、日本人にも親しみを抱かせるキャラクターです。白髪に白髭、黒縁の眼鏡、上下白のスーツ、好々爺然としたおじいさんは、見知らぬケンタッキーという土地にも親近感を抱かせてくれます。

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大変に親しみやすいキャラクターですが、サンダースの生涯は決して平坦ではありませんでした。転職、倒産、離婚、人生の辛酸を舐め、挫折どころか死を選んでも無理からぬ体験が目白押しです。おおよそ人間が経験し得るあらゆる不幸に見舞われたサンダースが、いかにして「カーネルおじさん」へと変貌し、人生を逆転させたのでしょうか。

カーネル・サンダースことハーランド・デーヴィッド・サンダースは、6歳で父親を亡くし、貧しかった家庭を支えるため10歳から農場で働きます。

14歳になると学校を退学し、農場、市電の車掌を皮切りに、働きに働きます。1年ほどの軍役を経験し、40以上の職を転々としました。ちなみに、カーネルとは陸軍大佐を意味しますが、彼は大佐には昇級せず、兵卒で除隊しています。40に余る職業は、鉄道のボイラー係、保険の外交員、商工会議所の事務員、タイヤの営業など、じつに多岐にわたっています。

職種も、職工、営業、事務、雑用など、何でもござれ。終身雇用とは無縁、転職は当たり前の米国にあっても、40以上は珍しいでしょう。

 

また、米国で転職が珍しくないのは、転職によってキャリアアップ、はっきり言えばサラリーアップが狙えるからです。そのためには、同じ業界、同じ職種から、顧客や取引先を持って次の会社に移りますから、同じ業界で転職するのが当たり前です。

対してサンダースは、業種も多彩です。家族を養うためだけなら、安定した仕事を続けるものでしょう。彼の転職には、生活のためだけではない、求道的なものを感じます。