# マンガ

人気女性漫画家2人が“異色対談”で語りつくした「創作秘話」「『逃げ恥』とジェンダー」「生きる術」…!

海野 つなみ, 山岸 凉子

異端児

海野 うちは父も家事をやるんです。できる料理と言えば、焼き飯かカレー焼き飯だったのが、子どもたちが「美味しい」と褒めていたら、今ではおせちも全部、父がつくります。

山岸 凄い。うちは、世代的にも母親はまったくの専業主婦でしたから、それは大きい違いです。女の人が職業を持つことも、母は「お嫁にいけなくなる」って大反対でしたから。

海野 うちの母は看護師の免状を見せて「あんた、この紙切れ一枚あったら、年とっても働けんねんでー」って。女が働くのも当たり前だし、男が家事をするのも当たり前に見てきたというのはあります。

山岸 世代に違いもありますが、私とあなたは真反対のところがあって、私は、役割意識にとらわれて、そこから抜け出そうと苦しんでいる人を描いてるんだけど、あなたは、逆にとらわれる偏見がない。世の中はそういうことになってるかもしれないけど、そんなのおかしいって初めから気づいて出発してる。だから、同じようなテーマを描いても裏と表ぐらい違う。どんな時代であれ、世の中の価値観にとらわれない凄い人っているんですよ。与謝野晶子も、世の中が軍国主義に染まっていた時代に「君死にたまふことなかれ」って歌でそういうことが言えたわけで、あなたにもそれを感じます。

海野 ありがとうございます! でも山岸先生こそ、あの時代に、なかなかの異端児だったじゃないですか。

 

山岸 私はもう、異端児になるしかなかったのです。漫画を描く以外、ほかに何もできない人だったので。私の兄弟とか親の世代には、私のような生き方はどうしても認められないので、いまだに半人前扱いです。

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