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人気女性漫画家2人が“異色対談”で語りつくした「創作秘話」「『逃げ恥』とジェンダー」「生きる術」…!

海野 つなみ, 山岸 凉子

山岸 人には、まだ自分でも気づいていないパワーがあるんじゃないか。そのとっかかりになるのが神がかりとか超常現象というものだと思うのですが、そのことがその人にとって幸せなのかどうかは、ちょっとまだ私にもわからないのです。やってみてジャンヌを神がかりだけで描くのは少し違うかなと思いまして。

初めてジャンヌが神の声を“感じた”と自覚する第一話のシーン

海野 寿命を削ってしまいそうですよね。

山岸 本当に。『青青の時代』という日女子(卑弥呼)が登場する作品を描いた時も、主人公の壱与は「自分の持っている超常的な力は、自分の寿命と引き換えみたいなものだ」と気づいて、第一線から退くんです。超能力というのは、やはり、人の力を超えるものなので、何らかの弊害もあるとは思っています。

『青青の時代』:戦乱を逃れて島にたどり着いた壱与が主人公。祖母の妹であり、「聞こえさま」であった祖母を追い落とした日女子のいる大和に渡り……。

海野 神がかりパターンのジャンヌも、読んでみたかったと思いました。

 

同じテーマで描いたとしても真反対のところがある

山岸 私は『逃げ恥』を読んで、すごく驚いたのです。男はこうあるべき、女はこうあるべきという役割をすべてハズしてあって、まさに目からウロコ。あの作品では契約結婚を描いているわけですが、みくりさんは、まず家事代行から始めるじゃないですか。結婚した女性が当たり前のようにやってきた役割を、お金が発生する職業としてとらえ直すとどういうものなのか、最初から見事に明らかにしてみせた。そこがまず素晴らしい。

2015年第39回講談社漫画賞受賞作。ドラマも大ヒットとなった。こっそり“恋ダンス”を踊ってみた人もいるのでは?「新春ドラマスペシャル」放送決定。

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