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人気女性漫画家2人が“異色対談”で語りつくした「創作秘話」「『逃げ恥』とジェンダー」「生きる術」…!

海野 つなみ, 山岸 凉子

私は常に不安とか恐怖と向き合っている人間

海野 本当にすごく細かく描いてくださっているので、ジャンヌが実際に生きている人として入ってきました。歴史監修の方は、特につけていらっしゃらないんですよね。

山岸 はい、お願いしていません。あまり資料を読み過ぎても、かえってハレーションを起こしてしまうので、実際に使ったのは3冊です。

海野 私も中世の『とはずがたり』という古典をもとに『後宮』という歴史ものを描いたことがあって、ひとりの人物の人生を一緒に生きたみたいな気持ちがしたんです。山岸先生にとってのジャンヌって、どうでしたか。

『後宮』:「とはずがたり」を漫画化。幼くして母を亡くした二条は14歳で後深草院のものとなり、権謀術数渦巻く後宮に……。
 

山岸 なかなか自己投影ができなくて、それがすごくつらかったです。彼女の終焉が見えてきたあたりからですね。やっと自分の領域に入ってきたと感じました。命がなくなるかもしれないと具体的に感じた時に、初めて人は恐怖を感じる。私は常に不安とか恐怖と向き合っている人間なものですから、ジャンヌが私のレベルくらいまで降りてきて、初めて自己投影ができたのです。

海野 タイトルが「レベレーション」ですから、最初からそこを描きたくて描いていらっしゃるんだろうとずっと楽しみに読んでいました。ジャンヌ・ダルクって、それこそイエス・キリストと同じで、どうして神に選ばれたのに殺されてしまったのかと。人を殺すところがキリストとはハッキリ違うところで、後半は、特にそこにすごく惹きこまれました。

山岸 ありがとうございます。自分のテーマとしては「神がかり」を描きたかったのです。

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