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さらばトランプ…! 日本人は知らない「米大統領選の真実」と「トランプの最期」

デマを語る大統領のクビに鈴をつける日

逆転、再逆転、悔しがる支持者、青ざめるメディア、提訴と却下、そしてトランプ自ら語った陰謀論と偽りの勝利宣言……。日本のメディアがほとんど報じなかった事実も含め、現地で前代未聞の米大統領選挙当日とその後の推移を取材した立岩陽一郎氏が振り返りつつ、これからの事態を予想する。悪あがきを続ける「王」は、いつ、どんな形で引導を渡されるのか?

トランプはいつ「敗北」を認めるのか photo/gettyimages
 

トランプ王国の“終わりの始まり”

11月3日が大統領選の投票日だったが、投票の締め切りは州によって異なる。

ニューヨーク州は午後9時。私は感染防止を徹底した車をチャーターしてニューヨーク市内を回り、投票所が閉まるのを確認した。夜の闇の中に煌めく街の灯りを車窓から眺めながら、「私が現場で目撃するのはトランプ王国の存続なのか、それとも“終わりの始まり”なのか……」などと思いを巡らせ、胸の昂ぶりを禁じ得なかった。

今回の大統領選では郵便による期日前投票が大々的に取り入れられた。コロナ禍を受けて急増したもので、その郵便も含めた期日前投票の数は1億を超えた。全米の登録有権者数が約1億5000万人であることを考えると、驚異的な数字と言える。

今回の取材をサポートしてくれた池純一郎氏(コロンビア大学客員研究員)が、私の渡米前に取材したニューヨーク市内各地の期日前投票所でも、あちこちで長蛇の列ができていたという。そうやって事前に多くの人が投票を済ませたせいか、投票日当日のニューヨーク市内の投票所を訪ねても、概ねどこも閑散としており、現場のスタッフがのんびり談笑している風景も見られた。

そして投票が締め切られるとまもなく、東部の州から開票が始まる。