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【マンガ】日本のデフレがまったく解決しない理由を、皆さんは知っていますか?

中野剛志著『マンガでわかる 日本経済入門』(講談社)が話題になっている。経済評論家の中野氏は「なぜ日本経済が長期停滞しているのか?」という、誰もが抱く疑問に真正面から切り込み、デフレが終わらない理由から、今話題のMMT(現代貨幣理論)をどう理解すればいいのかを解説している。
Amazonでは、「マクロ経済の入門書にぴったり」「小学校高学年以上、全国民必読」と、とっつきにくい経済書のイメージが変わったとのレビューが多数。そんな同書の第一章では、「日本がデフレから抜け出せない、たったひとつの理由」について解説する。マンガと解説を無料公開しよう(第二章も後日公開)。

ジャパニフィケーションの原因は?

長期にわたって経済が停滞し、成長できなくなってしまう状態は、今では「日本化(ジャパニフィケーション)」などという不名誉な名前で呼ばれています。かつて「奇跡」とも言われた経済成長を成し遂げ、1990年代の半ばまでは成長してきた日本経済は、どうして成長しなくなってしまったのでしょうか。

これまでの改革や経済政策の効果がなかったのは、日本が成長しなくなった最大の原因を取り違えていたからです。それは、ずばりデフレなのです。実際、日本経済が成長しなくなった起点は1998年ですが、この年に、日本経済はデフレになりました。それからずっと、デフレ、あるいはディスインフレ(ディスインフレーション : 物価がほとんど上がらない状態)のままです。

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経済には、インフレ(インフレーション)とデフレの二つの現象があります。 インフレは、需要(消費や投資)が供給よりも大きい状態が続くことで起きます。 買い手が多くて、売り手が追い付かないから、モノの値段が上がっていくわけです。

買い手が売り手より多いということは、モノがよく売れるということですから、景気がいいということです。企業は、製品を 作れば売れるので、どんどん設備投資や製品開発をして、労働者を雇って、製品をたくさん作って売る。

労働者はどんどん雇われるし、給料も上がる。給料が上がれば、消費をたくさんするので、また製品が売れる。これが続けば、経済は成長します。つまり、インフレ(需要>供給)になると、経済は成長するということです。