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泣きながら働くエリート女性たち…テレワークで「メンタル不調者急増」の現実

中途採用社員と上司、2つの事例から

猛威を振るっているCOVID-19の感染拡大の陰で、急速に広まったテレワークでメンタル不調に悩んでいる人が増加しています。

満員電車の通勤がなく、朝・夕に時間もできて家族の世話も余裕。いやな上司の顔は見なくて済むし、同僚との無駄話も無いので時間がすごく有効に使える、はず……。

しかし実は、産業医の私のところには、テレワークで悩んでいる方からの面談希望が急増しています。

それはある日突然でした。

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転職者の壮絶な苦悩

ケース1
中途採用社員の苦悩「仕事の習得の遅れとそこからくる不安」「上司からの叱責への過剰反応」

今年転職した方など、新しい職場で仕事を覚えなければならない人々にとっては苦労の多い年でしょう。

テレワークへの移行という業務フローの大きな変更を強いられ、皆が慣れない環境で仕事をする毎日、実は新しい環境で右も左も分からない転職者は孤立化を始めています。

多かれ少なかれ、人は周囲を見て仕事を覚えます。これについては、どの部署の誰に問い合わせたら良いかなどは、同僚の電話を聞いたり、前任者が空いているときに質問したりして、習得するものです。

しかしテレワークでは、上司にチャットやメールで問い合わせても、忙しいのか返事がないことも。邪魔かなと気を使うから電話もし辛い。たまたま電話が繋がったけど「忙しいときに何?」とか強い口調で言われたら二度と聞けません。いつの間にか孤立している自分がいます。これはなにも転職組に限ったことではなく、異動で新しい仕事を始めた人にも共通しています。