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中国への大きな危機感…ここへきて日豪関係が一気に深まる「納得の理由」

今、安定が脅かされている…

「日本との関係は特別だ」

2020年11月17日、来日中のスコット・モリソン豪首相は菅総理との首脳会談に臨みました。

外務省ホームページに掲載された日豪首脳共同声明は、「日豪間の『特別な戦略的パートナーシップ』は、民主主義、人権、自由貿易及びルールに基づく秩序に対するコミットメントを含む共通の価値観、インド太平洋地域及びそれを超えた地域における安全、安定及び繁栄における共有された戦略的利益並びに深い経済相互補完性に基づくものであることを再確認した」という文言から始まります。

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また、共同宣言では「日豪円滑化協定」に基づき、自衛隊とオーストラリア軍が共同訓練や災害救助活動等を円滑化し、インターオペラビリティ(相互運用性)を改善することがうたわれています。

ここには自衛官による豪州国防軍の警護任務実施を含む協力体制構築にむけて調整を進展させる、という記載もみられ、オーストラリアとの防衛協力関係が日米共同に次ぐ重要で、そして具体的なものへと発展しつつあることがわかります。

 

11月13日付朝日新聞によれば、帰国後モリソン首相はコロナウィルス感染対策のため2週間公邸で自主隔離し、11月30日から開会するオーストラリア連邦議会についても当初はオンラインで参加する、とあります。

記者会見において「そこまでしてなぜ訪日するのか」と尋ねられ、「日本との関係は特別だ」と述べたように、日本の政権が交代した後もすみやかに首脳間のチャンネルを維持発展し、日豪関係を進めていくための並々ならぬ意思を示した訪問であったといえるでしょう。