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「トランプ弁護団」が次々と敗訴…そのウラでトランプが「次に狙っていること」

フォーシーズンズ?

その日、世界中の人間が、「これは一体何の冗談なのだろう」と考えた。トランプ弁護団のリーダーであるルディ・ジュリアーニが会見を開き、「(大統領選の)票は海外で集計されている」などという、根拠のまったくない陰謀論を熱心に語っていた。言うまでもなく、彼の主張の核心は「だからバイデンの当選はおかしい、本当ならトランプが当選していた」というものである。

内容も噴飯ものだったが、世間の失笑を買ったのは会見の場所だった。トランプは「フィラデルフィアの『フォーシーズンズ』で会見をする」とツイートをしていたのだから、当然、高級ホテルチェーンのフォーシーズンズ・フィラデルフィアで会見が行われるものと誰もが思っていた。

しかし……実際に会見が開かれたのは「フォーシーズンズ・トータル・ランドスケーピング」と名付けられたフィラデルフィアの造園会社の駐車場で、隣にはアダルトショップ「ファンシーアイランド」があり、向かいには火葬場があった――一方でこの会見の間にも、主要メディアは次々とジョー・バイデンが新しい大統領に当選したことを報じていた。

「フォーシーズンズ」での会見〔PHOTO〕Gettyimages
 

トランプはホテルに確認せずに思いつきで「フォーシーズンズで会見する」とツイートして、陣営は大慌てで似た名前の設備を探した、というのが真相のようだ。

著名な脚本家のザック・ボーンスタインは、「私は800年でもジョークを考え続けることは出来るが、トランプが火葬場とアダルトショップに挟まれた『フォーシーズンズ』を予約することより面白いジョークは思いつかないだろう!」とツイートした。

2016年にドナルド・トランプが大統領選挙に出馬したとき、彼は金ピカのトランプタワーで、TVショーのような会見を行った。そして2020年、彼はアダルトショップと火葬場に挟まれた駐車場で落選した。

それは、ドナルド・トランプという奇妙な大統領の始まりと終わりとしては、最もふさわしい光景だったのかもしれない。

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