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# エンタメ

コロナで「エンタメ業界が崩壊寸前である」ことを示す、これだけの根拠

実際のデータからわかったこと

5月をピークに激減した「娯楽活動」

新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの職業に大きなダメージを与えた。

その中には芸能人や芸術家、スポーツ選手なども含まれる。様々な芸能人や芸人などが画面を通じて苦境を訴えているが、実態は判然としない。

そこで、実際にどの程度の影響が出ているのかを検証してみた。

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先日、ある後輩と10年ぶりに話をする機会を得た。20歳以上も年齢の開きがあるこの後輩は、雑誌の編集者から落語家に転身した変わり種だ。彼曰く、「年明けから仕事が激減し、所得は前年の10分の1になった。生活できませんよ」と嘆いていた。

では、芸能人やスポーツ選手などは新型コロナでどの程度の影響を受けているのだろうか。その一端を知ることができるのが、経済産業省の「第3次産業活動指数」だ。同指数には、「娯楽業」という調査項目がある。

この娯楽業は、映画館、劇場・興行(音楽・芸術などの興行、プロスポーツ興行)、競輪・競馬など、スポーツ施設、遊園地・テーマパーク、パチンコホールが網羅されている。

プロスポーツ興行では、相撲、ボクシング、プロ野球、サッカー、ゴルフ、バレーボール、バスケットボールをカバーし、競輪・競馬では競輪場、競馬場、オートレース場、競艇場の動きが、スポーツ施設としてはゴルフ場、ゴルフ練習場、ボウリング場、フィットネスクラブを対象としている。

まず、表1の娯楽業の動きをご覧頂きたい。昨年11月から今年9月までの前述した娯楽業に含まれる項目をトータルした動きで、2015年を100として指数化されている(以下、表2、表3とも同じ。第3次産業指数をもとに筆者作成)。

 

娯楽業全体の動きは4月に41.5に低下、さらに政府の緊急事態宣言が発出された5月に37.7まで低下した。これは、5月には仕事は6割以上減ったことを表わす。

その後、徐々に回復し9月は72にまで活動は戻っている。だが、同じ娯楽業の中でも、活動状況には大きな隔たりがある。