日本を代表する憧れリゾートの一つである星野リゾートは、なぜこれほどまでに多くの人を惹きつけるのでしょうか? ホテルジャーナリスト・せきねきょうこさんが各施設の魅力を紐解きます。
今回は、せきねきょうこさんが「星野リゾート リゾナーレ那須」を愛する理由をご紹介。景観・客室・料理・アクティビティ・アグリツーリズモ的農業体験の5つのポイントについて、じっくり語っていただきました。
POINT 1:ランドスケープ(景観)
那須山麓の高原地帯に広がる
アグリツーリズモリゾート
四季を通じて、それぞれに美しい自然の情景を魅せる那須高原は、都心からも新幹線を使えば1時間強で到着する身近なリゾート地として人気です。「リゾナーレ那須」は、那須連山の麓に広がる那須高原の一角、標高500mの地に4万2000坪の敷地を所有し、森や林に包まれるように建っています。那須連山を借景に、里山の平坦な土地を利用してできた畑はますます充実度が増してきました。
日本にはこれほど美しい風景が広がる“田舎”が残されているのかと、改めて那須の圧倒的な自然の風景に魅了されてしまいました。近年、那須高原には洒落たカフェやパン工房、ミュージアム、牧場などが穏やかな景色の合間に点在し、リゾート地・観光地らしさが静かに広がりつつあります。
POINT 2:客室
好みで選べる2つのスタイル
テーマは“木々”と“花々”
広い敷地に客室数は全43室。「クライン ダイサム アーキテクツ(KDa)」がデザインを担当した客室が、本館と別館に分かれて建っています。それぞれに異なる趣きの客室であり、本館は緑を基調に那須に植生する木々がテーマ。大きなガラス窓には外の緑が映り、自然との一体感が感じられます。
リビングスペースとベッドルームがまとまった49㎡のスタンダードな客室「スーペリア」と、リビングスペースとベッドルームが1階と2階に分かれたメゾネットタイプの客室が用意されています。
別館は赤を基調に花々がテーマ。水庭を眺める「別館 ミナモトリプル」や特別室「別館 ミナモフォース」など、外観のクラシカルな印象と室内のモダンなインテリアによる落ち着いた大人の雰囲気が漂っています。
POINT 3:料理
テーマはFarm to Table,
オーガニックを推奨する美味しい食事
レストランは3ヵ所。メインダイニングのイタリア料理「OTTO SETTE NASU」では、地元農家で丹精込めて生産された豊かな恵みを独自のイタリア料理のコースディナーでいただけます。選りすぐりのワインとのマリアージュも楽しめる大人のレストランです。
ビュッフェレストラン「SHAKI SHAKI」では、2020年7月1日から「新ノーマルビュッフェ」が始まりました。
シャキシャキした地元の新鮮野菜をメインに、目移りするほど数多くのメニューが並ぶビュッフェです。ディナータイムには、イタリア料理のほか、日替わりでローストビーフや豚肉料理なども提供されます。
そして、もう1ヵ所は円錐形の三角屋根が3つ連なる「POKO POKO(ポコポコ)」です。ブックス&カフェとしてファミリーに大人気の施設は、体験や遊び方の発信所として利用され、ランチやドリンクなどもいただけます。冬には庭の焚火での焼きいも作りも行われ、季節情緒たっぷりです。