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ドイツで来夏から「使い捨てプラスチック製品」が全面禁止になる件

飲食店はどうすればいいのか…

ドイツのリサイクル法

EUが使い捨てのプラスチックを禁止する方針を打ち出し、9月、ドイツ議会がそれに従って作った法案を可決。これにより、2021年の夏からドイツでは、プラスチック製のカップ、ストロー、スプーン、フォーク、綿棒、食器、風船の留め具(!)などが、すべて禁止される。

また、スーパーなどで野菜の販売などに多く使われている発泡スチロールの容器も禁止だとか。ドイツは日本ほどお弁当文化が進んでいないとはいえ、現在、ロックダウンで飲食店が閉鎖され、販売はテイクアウトのみとなっているから、プラスチックの容器は大活躍。これを、夏までに皆、紙製品などにするのは大変なことだろう。

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ドイツでは、包装のために使われたものは、売った業者が引き取り、リサイクルしなければならないという法律が1991年にできた。つまり、缶詰の中身を食べた後、缶は、その缶詰を売ったスーパーが引き取らなければならないということだ。そして、そのスーパーは、それを卸した業者に、卸業者は製造者に返却できる。製造者は、それをリサイクルに回す。

ただ、これをバラバラに行うのは不可能なので、急遽、ドゥアレシステムというのが考え出された。家庭で集められた包装材は、決められた日に外へ出しておけば、回収されるというシステムだ。回収費用はあらかじめ販売価格に乗せてある。ただ、古紙と古ガラスだけはそれ以前から、別途回収が機能していたので、このシステムからは外された。

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つまり、これ以来、ドイツの家庭では、スーパーなどで無料で配っている黄色い大きな専用ポリ袋に、缶も、ヨーグルトの容器も、洗剤のボトルも、発泡スチロールも、牛乳のテトラパックも、ラップの切れ端も、ポリ袋も、全部一緒に入れて(デポジットのかかっている瓶やPETボトルは、お店に持っていかないとお金が戻って来ないので、普通、ここには入れない)、それを3週間に一度、回収日に外へ出すということになる。

ドイツでは、通常のゴミを回収してもらうには自治体から専用ゴミ容器を借り受ける制度になっており、その料金は、容器の大きさによって差別化されている。つまり、ちゃんと包装ゴミを分別して通常ゴミを減らせば、節約にもなる。

環境のための素晴らしい制度であると、当時、各方面から称賛されたが、一番称賛していたのは、もちろんドイツ人自身だった。結果として、これにより、ゴミのリサイクルがドイツの一大産業となった。

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