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新型コロナ“最新研究”で判明…「PCR検査の効果」「再感染の有無」「インフルエンザとの関係」など、わかってきたこと全一覧!

新型コロナウイルス感染症が1月に日本に流入してからすでに丸10ヵ月が経過し、いま再び第3波と言えるような事態が起きている。この間、コロナウイルスについては様々な研究結果が発表されているものの、その量はあまりにも膨大なうえ、報道などで伝えられるのはその一部で、その一部すら日々追えていない人がほとんどだろう。

そこで、この感染症治療の最前線にいる国立国際医療研究センターの国際感染症センター国際感染症対策室医長で感染症専門医の忽那賢志氏へ緊急インタビュー。新型コロナをめぐるPCR検査などについてわかっていること、インフルエンザとコロナの関係などについて掘り下げる(本インタビューは11月18日時点までに行われたものであり、その時点での知見に基づいている)。

1日20万件の検査は必要か

―新型コロナではPCR検査などの検査体制が従来から議論の焦点の一つになっています。先日、退任した安倍晋三前首相は退任時の会見で抗原検査も含め1日20万件の検査能力を備えると述べていましたが。

検査体制については、そもそも予め1日何件必要とか、1日何件あれば大丈夫という基準は存在しないと私個人は思っています。必要な検査数というものは、本来は新規患者数、接触歴不明の患者の占める割合、検査陽性率などから算出すべきで、かつ常に変動します。

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例えば今のアメリカのように1日8万人の感染者が発生する地域では、1日20万件の検査能力でも足りないと思いますが、現在の日本のように毎日全国で数百人規模の感染者発生ならば、1日20万件の検査能力はもはや十分過ぎると言ってもいいほどです。

―主な検査の特徴を教えてください

まず、現在進行形の感染有無を判定する検査は、ウイルスの遺伝子の有無を調べるPCR検査とウイルス特有のたんぱく質の有無を調べる抗原検査の2種類があり、いずれも基本的には鼻の穴の奥(鼻咽頭)に長い綿棒を入れて採取した検体で検査をします。

感染者が検査で陽性となる、つまり感染者を正しく感染していると判定できる割合である「感度」は、PCR検査は高い反面、結果判明までに約6時間かかることが欠点でした。もっとも最近では結果判明まで1時間程度の機器も登場しています。