国立国会図書館蔵

パンデミック中に人を成長させるのは「ヤバいが魅力的な教師」

吉田松陰と学園物・熱血教師の共通性

カビの生えた教育業界の激変がやってくる!

中国・武漢発の世界的パンデミックは、日本や世界を大きく変えたが、その1つに「教育」がある。

教育業界はよく揶揄されるように、「中世から進歩していないカビの生えた」システムで動いている。例えば、黒板を背に教師が演壇から生徒に話す教室スタイルは、中世と全く同じだ。

しかし、パンデミックがその古臭い業界に革命を起こしつつある。大学も含めた学校の授業はオンラインで可能であることが見事に証明された。オンライン事業であれば、優秀な教師の講義をすべての人が受講可能だから「優秀ではない」教師の淘汰が急速に進むであろう。

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さらには、書物に書かれているような「情報」を伝えるのであれば、AIの方がはるかに効率的だから、タブレットとオンライン講義のセット事業が急速に普及するはずである。

しかし、「情報」を使いこなすためには「知識」が不可欠であることはピーター・ドラッカーも強く主張するところだ。そして「知識」の習得には「人間性の研磨」も含めた「人格の形成」が必要不可欠である。

つまり、教育には大きく分けて次の2つの役割があるということだ。

1. 先人の知識(情報)の伝授
2. 人間としてのあり方を教える

1がAI化している今、教師が行うべきは2の「人間教育」であるが、残念ながら現在の教師のほとんどは1だけに対応して、2の能力がほとんどないように思える……

 

そこでクローズアップされるのが幕末に活躍した「人間教育」の達人であり、明治期にごく普通の村の子供を教育した松下村塾から維新後多数の(総理)大臣、県知事を輩出させた吉田松陰である。