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【科学 今日はこんな日】「森田療法」の創始者、医学者の森田正馬が高知県に生まれる

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

自らの経験がきっかけとなった「森田療法」

1874年の今日(1月18日)、「森田療法」の創始者として知られる精神医学者の森田正馬(もりた・まさたけ、1874-1938)が高知県で生まれました。

森田は幼いころから体が丈夫ではなく、中学時代には何度も動悸やパニック障害に悩まされたといいます。東京帝大の医学科時代には、日本の近代精神病学の確立者とみなされる呉秀三(くれ・しゅうぞう)に師事しました。彼はパニック障害を克服した経験から、自身も悩まされた神経衰弱の研究に没頭するようになりました。

森田正馬

当時の日本の理解では、神経衰弱の原因は神経の消耗にあるとされていました。森田はこの通説に異を唱え、神経衰弱は精神の作用が原因であると考えました。彼は神経症になりやすい性格として「神経質性格」を提唱し、内向的、弱気、完璧主義などの特徴を見出しました。

森田は神経症に陥った人のために、「森田療法」を考案しました。その内容とは、患者が不安や症状から自発的に逃れようとする心の動きを抑え、あるがままであり続けるという心の姿勢を獲得するというものです。森田療法は神経症の他にもうつ病など幅広い患者に応用されています。

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