苦労2:ビザに旧姓併記ができない

7年前、アメリカ駐在が決まった森田さんは、日本にあるアメリカ大使館へ駐在員ビザを申請に行き、ひとつの壁にぶつかった。

森田さんの名前はパスポート上、KUMIKO(MORITA)SATOと記載されている。先述の山谷えり子議員のように、旧姓が(MORITA)で結婚姓がSATOだ。最初、窓口の大使館員はパスポートとビザは全く同じ表記でないといけないから、(MORITA)の“()” をなんとかビザに表記しようとしたが、“()”の入力がシステム上できなかったため、誰かに相談しに行った。すると、戻ってきたその大使館員は今度は、ビザは戸籍名と一致しないといけないから、パスポートと同じ“(MORITA)”が併記できないと説明してきたのである。

〔PHOTO〕iStock
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しかし、森田さんは海外でも旧姓で通していることから、自分のビザにも旧姓を表記したいと主張。散々説明した後、ビザの番号が記載されている欄の下に“AKA” MORITAと表記してもらうことができた。AKAとはAlso Known As、“別名~”という意味だ。

ヒップホップアーティストみたいな名前をやっと入れてもらいました(笑)。とにかく日本のパスポートの旧姓併記“()”は海外では通じないんです。もしこれが日本のアメリカ大使館でなかったらどのように対応されていたか分かりません。実際に、この3年後にバハマのアメリカ大使館でビザを更新したのですが、案の定理解されず、AKAとして旧姓を入れてもらえませんでしたまた。どこか別の国に駐在することになったときのことを考えると不安です」と森田さんは心情を吐露する。