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# 日本経済

女性の「自死」が急増中…そのあまりにも「やりきれない」理由とは?

「経済崩壊」が目の前まで迫っている

39.9%増の衝撃

もはや緊急事態である。新型コロナウイルス感染者の数ではない。急増している自殺者だ。

警察庁が11月9日時点の数字として発表した2020年10月の自殺者数(速報)は、2153人と前年同月比39.9%増加した。

新型コロナ蔓延以降、4月の17.6%減、5月の15.0%減と大幅に減っていたものが、7月の2.6%増から、増加に転じた。

この統計は、速報値発表後に死因が特定されるなどして数字が変わるが、最新数値での前年比較では8月17.8%増、9月10.0%増と大きく増加。それが10月になって39.9%増という、少なくとも2012年1月以降、見たこともない増加率になっているのである。

そうした中でも「女性」の自殺は、かつてない増加を示している。8月に前年同月比42.2%増を記録して世の中を驚かせたが、10月は何と82.6%増。昨年10月の1.8倍である。厚生労働省の調査では、女性の中でも40歳代の人の自殺が142人と前年同月の2.29倍に達していることが明らかになっている。

このデータについて厚生労働省は、「新型コロナウイルスの影響が長期化する中、仕事やDV=ドメスティック・バイオレンス、育児や介護の悩みなどが深刻化していることが背景にある可能性がある。また芸能人の自殺を伝える報道の影響を受けているおそれもある」としている。

 

確かに、8月、9月の増加時は、芸能人の自殺が相次いだことから、その影響を指摘する声もあった。だが、これだけ「異常値」が長引くと、そうした一過性の問題ではないと思われる。明らかに新型コロナの影響、それも経済的な影響だと考えるべきだろう。経済的に追い詰められた人たちが、将来に絶望し、自ら死を選んでいるのではないか。

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