もともと痩せ型だが、食生活から仕事や生活を向上させていこうと考える著者が、肉、魚、野菜など、各食材の扱い方、また、毎日のパフォーマンスを上げるための「体に良い食べ方」など、さまざまな文献の異なった意見を比較しながら、ていねいに言及していく。さらに感心するのは、それなりの手間と費用をかけ、「フードアレルギー検査」「遺伝子検査」「腸内フローラ検査」「カフェイン耐性検査」など、自分自身の体を知るための最新の検査も行っている点である。
なるほど、意識の高い、これこそ令和にふさわしいダイエッターの姿なのかもしれない。
いや、皮肉でもなんでもない。けっきょく(痩せようとする)「意識の高さ」以外痩せる方法がない。私自身はいまでもそう思っているからだ(要するにすぐに本能に負ける)。
パンクロックのスター、セックスピストルズのシド・ビシャスは、「パンクとはアティテュード(態度)」だと名言を残したが、ダイエットにおいても、常にいろいろと考え、調べ、比較し、試し、実践し、体に慣れさせていくという「態度」こそが本質であり、最短の道。いまでも、そのことは強く思う。
ただ、問題はその「意識」をどうやって高め、持ち続けるかということだ。