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まだまだ終わらない大統領選…米現地から見た「トランプ法廷闘争」の行方

2021年1月20日までに起こり得ること

11月23日、トランプ大統領は政権移行手続きの開始を承認したと報じられたが、いまだに敗北を認めず、選挙不正が行われたことを訴え、数々の法廷闘争に入っていることが伝えられている。

選挙日以降にトランプ陣営が提訴した訴訟をまとめているタイム誌によると、同陣営が州裁判所と連邦裁判所で起こした新たな訴訟は「先の1週間だけでも約12件」だという(11月18日現在)。しかし今のところ、証拠不十分などの理由により各州の裁判所で棄却されている状態だ。

これに加え11月9日にはエスパー国防長官の解任、そして17日には「選挙に不正はない」とトランプ氏の主張を否定した、サイバーセキュリティ部門のクリス・クレブス長官の解任なども明らかになっている。

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トランプ氏の訴える「不正」

トランプ氏の訴える「不正」はさまざまで、それらは同氏のツイッター上で確認することができる(いずれもトランプ陣営が主張しているもの)。

例えば「全米で270万のトランプ投票が投票機(ドミニオン・ヴォーティング・システムズ)により削除され、ペンシルベニア州で22万を超える票がトランプからバイデンに変更された」(12日)や「ミシガン州は、投票数が投票した人数よりはるかに多い。民主党員が大いに騙した」「デトロイトの大掛かりな詐欺に対して何もすることはできない。私はミシガンで勝っている」(ともに18日)などだ。

このように選挙不正を訴えるトランプ氏に対して、リベラル派の主要メディアやSNS企業は、特に厳しい姿勢をとっている。ツイッターでは、一部の投稿を除き、「警告」表示がつけられている状態だ。

ただ、なにもトランプ氏は今回の選挙に負けたから、不正を訴え始めたわけではない。大統領に就任するずっと前、いまから8年前の大統領選でも同氏は選挙不正の存在を主張し、意義を唱えていた。

2012年の11月、共和党の大統領候補だったミット・ロムニー氏の得票について「オバマ側に票を切り替える投票機の不正に関して多くの報告がある。 投票機に細心の注意を払い、得票を盗まれないように」と主張。

ちなみにトランプ氏はこの投稿を今年の11月18日に新たにリツイートしたが、これに対してツイッター社からの「警告」表示はない。