学歴よりも重視されているもの

ところで、彼ら現役ハーバード生がメールで送ってくる履歴書には、各人以下のような項目が並びます。

Education(学歴)
Honors & Awards(受賞・表彰歴)
Work Experience(インターン経験)
Leadership and Activities(リーダーシップと課外活動)

SIJ講師エントリーのためにハーバード生たちから送られてきた履歴書(個人情報保護のため加工しています)。日本の学生の履歴書とは大きく異なり、学業以外にどんな活動をしたかに、多くの記述が割かれている。写真提供/廣津留真理

Educationは、学歴で、卒業高校名とGPA(総合成績を数値化したもの)にプラスして、ハーバード大学で何を専攻してGPA は何点かが書かれています。

ここまでは日本人の学生が書く履歴書と変わりませんが、大きく異なるのはここからです。自分が何を成し遂げてきたかの具体的記述に、履歴書のほとんどが割かれているのです。

Honors &Awardsは、受賞・表彰歴です。「National Merit奨学生に選ばれる」「論文コンテストで入賞」「ウエイトリフティングの全国大会で優勝」「Marshall Scholar(アメリカを代表して英国オックスフォード大学等に派遣される)」「国際科学オリンピック5つに入賞」といった内容が並びます。

Work Experienceは、インターン経験です。「コンサル企業で、コンサルティング戦略と運用のための100ページにわたるマニュアルをまとめ、新人コンサルタントを対象とした5日間の集中トレーニングプログラムを企画・運営」「パリのシュルレアリスム作家アンドレ・ブルトンのアトリエに収蔵されている作品をフランス語から英語に翻訳」「ボストンバレエ団で、週1万PVのウェブサイトをウェブ開発チームのためにHTMLコードで書く」「MTVテレビ局で新シリーズを制作して提案」「ペルーの先住民族の農園で10週間勤務」といった経験が並びます。

特徴的なのはLeadership(リーダーシップ)やActivities(課外活動)です。「女性としてのリーダーシップ戦略を学ぶ会を設立」「540席ある劇場で、チェーホフの『三人姉妹』の演出を務める」「ベトナムの子どものためのサマーキャンプのリーダーとしてプログラムの計画を立てる」「ハーバード新入生のための6日間にわたるアウトドアプログラムのリーダーに選出される」など、多岐にわたります。学業以外の経験を通してリーダーシップを育むことがいかに大切にされているかがよく分かります。