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願いは叶わず…、「遺言書」作成が間に合わなかった58歳男性の「無念」

亡くなってからではもう遅い
親が認知症になったり、亡くなったりしたとき悩まないために。自分が死んだあと、子どもたちが揉めないために……。相続の問題は、元気なうちに考えておきたいもの。これまで数々の相続トラブルを解決してきた司法書士で、著書『相続は遺言書で9割決まる!』がある福田亮氏は、遺言書を作成しておくことを強く勧める。「まだ元気だから大丈夫」「忙しいから今度にしよう」といった油断が悲劇を招くことを、実際のエピソードとともに語ってくれた。

時間がないなら専門家に頼む

「働いているので時間がないんです」

これは、まだまだお元気な方からよく言われることです。

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相続対策というのは、やることが多岐にわたります。自分の財産を全て洗い出し、誰に何をどう分けるのかを決め、税金的に問題がないかをチェックする。このような慣れない作業をこなすのには、たしかに手間も時間もかかります。まだ現役で働いている方が躊躇するのも無理はありません。

しかし、忙しいのであれば、専門家に頼むことで時間はかなり短縮できますし、手間も大幅に省くことができます。

たとえば司法書士に頼んだ場合、依頼人のやることというのは、相続財産がどれだけあるかの報告と、「これをこう分けてほしい」といった意思決定だけです。調査書類の作成や書面の提出、役所回りといったことは、全て司法書士が請け負います。

 

自分がいつ亡くなるのかは、誰にもわかりません。今日元気でも、明日生きているという保証はないのです。遺される家族のためにも、遺言書だけでも作成しておくことを、強くお勧めします。