「働いているので時間がないんです」
これは、まだまだお元気な方からよく言われることです。
相続対策というのは、やることが多岐にわたります。自分の財産を全て洗い出し、誰に何をどう分けるのかを決め、税金的に問題がないかをチェックする。このような慣れない作業をこなすのには、たしかに手間も時間もかかります。まだ現役で働いている方が躊躇するのも無理はありません。
しかし、忙しいのであれば、専門家に頼むことで時間はかなり短縮できますし、手間も大幅に省くことができます。
たとえば司法書士に頼んだ場合、依頼人のやることというのは、相続財産がどれだけあるかの報告と、「これをこう分けてほしい」といった意思決定だけです。調査書類の作成や書面の提出、役所回りといったことは、全て司法書士が請け負います。
自分がいつ亡くなるのかは、誰にもわかりません。今日元気でも、明日生きているという保証はないのです。遺される家族のためにも、遺言書だけでも作成しておくことを、強くお勧めします。