2020.12.13
# 認知症

40年かかわってきた医師の結論「認知症は水を飲めば治る!」

たった1%の水欠乏が意識障害を起こす
竹内 孝仁 プロフィール

「介護スタッフにすぐ怒鳴り散らしたり、食ってかかったりする86歳の認知症の男性。女性スタッフは怖がって近寄らない人も多かった。なだめながら、この利用者に何とか一日1500cc水を飲ませるようにしたら、いつの間にか粗暴さがなくなり、まわりの人と笑顔で話すようになった。『ここはいいところだね。あんたもあんまり職員さんに無茶を言いなさんなよ』と、逆に他の利用者をたしなめるようになった」

水をしっかり飲むと異常行動がなくなった

施設に来るようになったこの男性は、ここがどこなのか、目の前にいる人と自分がどういう関係なのかが、わからなかったのだ。場を「認知」できなかったのである。それを怒りという形で、外に向けていたのだ。男性は水分を多くとることで、覚醒水準が上がり、正しく「認知」できるようになったのである。

 

「82歳の認知症の女性。テーブルの上のナプキンやトイレットペーパーを集め、ポケットにしまい込む。時には、食べてしまうこともある。物集めや異食は、患者が孤独を感じていることから起きることが多いので、介護スタッフは、女性をスーパーマーケットやコンビニなどへの買い物に連れ出すことを考えたが、女性が応じず、できないまま3ヵ月が過ぎた。しかし、水分摂取量を一日1500ccに増やし、それが習慣化すると、物集めや異食の異常行動はなくなった」

女性は、水を十分とることにより、「これはどういうものなのか」「食べていいものか、そうでないか」が、わかるようになったのである。水分補給をしっかり行えば、おのずと治る道は開けるのだ。逆に、水分補給をしなければ、治癒はどんどん遠ざかってしまう。また、一度治っても、補給を怠れば、症状がぶりかえすことになる。認知症の人を「普通の人」に戻したいと思うなら、まわりはとにかく水分補給に努めなければならない。

異常行動と見るや、すぐに薬という発想でいいのか 

異常行動がある場合、ほとんどの医者は脱水とは考えず、睡眠薬を与えたり、鎮静剤の注射を打ったりする。これが一時しのぎなのは、言うまでもない。多くの一般人が、認知症は一度かかるともう治らないという誤ったイメージを抱いているが、それは医者も同じなのだ。だから、薬という姑息な発想しかない。

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