『あつ森』にドハマりした「生物マニア」がやっている、一風変わった遊び方

当分この沼から出られそうにない…

空前のヒットを記録するNintendoのゲーム『あつまれどうぶつの森』。この「あつ森」にどっぷりはまったのが、「生きもの地球紀行」「地球ふしぎ大自然」などの数多くの自然番組を制作、現在は「講談社の動く図鑑MOVE」シリーズなどのライティングを手がけるサイエンスライターの柴田佳秀氏。

ゲームをプレイする中で発見した、専門家ならではの細かすぎる、かつ、愛にあふれたツッコミを披露します。

きっかけは監修した本

「すみません。ハンミョウとニシキオオツバメガを追加しました。ご確認ください」ーー今年の春、幼児向けの昆虫図鑑を監修している最中にこんな連絡が届いた。

なんでもNintendoのゲーム『あつまれどうぶつの森(以下あつ森)』が空前の大ヒットなので、それに登場する虫を急遽入れることになったという。その後も追加注文が続き、プラチナコガネとかホウセキゾウムシとか、おそらく日本での知名度数パーセントと思われるマイナーな虫ばかりで驚いた。

 

こんな生きものが出てくるゲームならば、生きもの専門のサイエンスライターである筆者は、ぜったいに調査する必要があるが時すでに遅し。Switchが品薄で手に入らないのだ。それでもなんとか手に入れて、さっそくやってみたら深い深い沼にはまってしまったのだった。

魚釣りにはまり、夢の水槽部屋を作る

最初に夢中になったのは魚釣りだ。釣れる魚は80種で、フナやヒラメなどの日本人にはなじみの魚から、ゴールデンフィッシュとかエンドリケリーなどのかなりマイナーな魚やシーラカンスやデメニギスといった、リアルではぜったいに釣ることができない魚種まで狙えるのがゲームならでの楽しみだ。

とにかく連日のように釣って釣って釣りまくって、気に入った魚は売らずに水槽部屋を作ってコレクションしている。『あつ森』は、自分の家に好みの部屋が作れるので、あこがれの水槽部屋を作った。これならば奥様に嫌な顔はされないし、電気代の心配もいらない。

ただ、残念なのは、もう少しアクアリウムの完成度を高くしてくれれば良かったと思う。大きな魚は窮屈そうで、これじゃあ、方向転換できない。

『講談社の動く図鑑MOVE 魚 新訂版』より
夢の水槽部屋 一番の自慢はシーラカンス

興味深い釣れたときのコメント

釣れたときに表示されるコメントはダジャレ系が多いなか、秀逸なものもある。なかでも激しく感心したのはブルーギルだ。

「ブルーギルが釣れた! 釣れちゃったって 言わないで」

ーーこれは釣りの経験がないと出てこない言葉だ。