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共通の敵を失った米民主党を待ち受ける内ゲバ、「特定野党」化

米国の2大政党制は終焉を迎えるか

メディアが全力で誕生させた政権は日本にもあった

今回の米国大統領選挙を見ていると、どうしても思い出してしまうのが、2009年8月末の衆院選で自民党を破り誕生した民主党政権である。

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2009年9月16日の鳩山由紀夫首相の就任記者会見は、「脱官僚依存の政治を実践し、無駄遣いを一掃する。政治主導、国民主権、真の意味での地域主権の世の中をつくり上げていく」というものであった。

また、各種世論調査で鳩山内閣発足時の支持率は軒並み6割を超え、小沢一郎幹事長との「小鳩」体制は、強い追い風を受けてスタートしたといえる。

しかし、その後、2012年にいたる3年余りの「悪夢の民主党政権」時代については改めて語る必要は無いであろう。

最近出版されたオバマ前大統領の回顧録で、当時の鳩山由紀夫首相が痛烈に批判されたとも伝えられる。オバマ氏は2014年のキニピアック大学の世論調査で「戦後最悪の大統領」の栄冠を勝ち取っているから、鳩山氏の政権運営がどれほどのものであったのかが推察できる……

しかし、思い起こしてほしいのは、この悪夢の「民主党政権」が国民の選挙で選ばれたたことである。しかも、11月22日公開の「まだまだ揉める米大統領選、トランプは一体何をしようとしているのか」で述べた選挙不正疑惑などみじんも無かったのだ。

ヒットラー政権は1933年の国民の選挙の結果として誕生した。当時のドイツは、第1次世界大戦後の巨額賠償金などで疲弊しており、国民はヒットラーに希望を託したのだ。

2009年3月に日経平均のバブル後最安値(終値ベース)をつけたばかりの日本も経済的に弱っていただけではない。難病で倒れた安倍晋三氏の第90代内閣を含む、福田康夫氏(第91代)、麻生太郎氏(第92代)の内閣の存続期間が1年程度と自民党混迷の時期でもあった。

そして、中国・武漢発のパンデミックで米国が大混乱に陥っている中で2020年の大統領選挙が行われた。前述の「まだまだ揉める米大統領選、トランプは一体何をしようとしているのか」で述べたように、結果はまだわからないが、民主党候補のバイデン氏の当選がこのまま法的に確定すれば、2009年の民主党(日本)政権成立時と同じように、御用メディアによるプロパガンダの勝利と言えよう。

しかし、日本の民主党がそうであったように、いくら御用メディアがプロパガンダで国民をあおっても、民主党という政党の中身が変わるわけではない。

いずれプロパガンダではごまかしきれなくなり崩壊することは、「悪夢の民主党政権」で我々が経験したことである。

 

今回の大統領選挙で大量のプロパガンダでもしバイデン氏が勝利しても、民主党の中身や本質は変わらないから、米国民主党も日本の民主党と同じ運命をたどるであろうというのが私の見立てである。