今年の4月末に、プラスサイズモデルの吉野なおさんは、「『ムダ毛の剃り残しを見られてフラれた→脱毛に行かなきゃヤバい!』みたいな煽り広告に対する気持ちを表現しました」というコメントともに下記の画像をアップし、1.4万いいねがついた。

脱毛広告のモヤモヤを画像で表現した吉野さん。@cheese_in_Nao

ダイエットや脱毛、二重……、コンプレックスを刺激し、「あなたはこのままでは大変ですよ」と煽る広告が世の中にはあまりに多い。幼いころから知らぬ間に煽れ、潜在的に沁みついていくコンプレックス。今回は、そんなモヤモヤに吉野さんが迫った。

「3歳からできる脱毛」の広告を見て思うこと

電車通学するようになった高校生頃から、脱毛に関する車内広告をよく目にしていた。それらはもはや見慣れた風景の一部になってしまったけれど、つい先日街中にあるエステサロンの前で子供脱毛の広告を見かけたときは、なんだかモヤモヤしてしまい、通り過ぎた道を思わず引き返してポスターを眺めた。

そのポスターでモデルをしていたのは小学生の女の子で、脱毛して「肌がキレイになりました」とあり、3歳から脱毛ができるとも書いてあった

子供とはいえ、体毛が濃い女の子は揶揄やいじめの対象になったり、悩みの原因になるのはよく聞く。私の場合は体型で悩んでいたので共感するものがある。体の特徴は目に見えるので人と比較されやすく、自分と一体になっているからこそ根深い悩みになるのだ。そんなとき、「脱毛すること」が解決策の1つになり得るのだと思う。

しかし、子供向けの脱毛サービスの場合は、お金を払うのは親ということになる。脱毛に関して理解があり経済的にもゆとりのある家庭でなくては選択することはできない。子供の悩みや不安を少しでも解消してあげたいと思う親心と、他人から揶揄される身体的特徴を取り除きたい子供の気持ちも分かるが、ここに「格差」も生まれてしまう

また同時に、子供時代から外見に対して「他人に揶揄されないように」美意識を持ち続けることや、コンプレックスになるような身体的特徴のある人自身が変わって自分を守る風潮を俯瞰してみると、とても複雑な気持ちになってしまったのだ。

子供たちの悩みの元をたどれば、そこには大人の私たちが根強く持つコンプレックスに繋がっていてぐるぐると堂々巡りになっている気がしたのだ。