きちんと食べるために必要なこと

以前の連載でも書いた通り、主治医の方に「やってはいけないことはなんですか」と聞いた時、「自分の判断で好きなことをやってください」と言われたことがあります。その時はちょっとショックでしたが、はっきりと「そういう難病なんだ」と分かった瞬間でもありました。ただ単純に「やってはいけないことなんてありません、食べてはいけないものもないんです、好きなものを好きなだけどうぞ」となると、これは駄目です。出来る限りの体質改善や食事に対する興味を持って、少しでも進行を遅らせるようにしてきたのです。

今では、色々な食に関する文献が出ています。食と人間の関連についても個人差があることを含めて文献もたくさん目にすることが出来ます。これらのもので自分に合ったものを見つけていくことが大切です。「そのものの良さの説明」で判断するのではなく、「自分に良いのか?」「自分の病気に効いている実績があるのか?」「試すことが可能なのか?」も判断材料です。

「食べる」は人生の楽しみにもつながる。そして美味しく食べるためには歯も大切 Photo by iStock

「良いと言われている飲食物はたくさんありますが、万人にではなくフィットする人に効くと考えた方が良い」と思うのです。

そうそう、食事のことを考える際に、私が思うに、とにかく歯の治療はやった方が良いです。
歯が万病のもとです。長生きの秘訣は80歳までに自分の歯を7割残すこと。などと言われていたりしますが、確かに歯の変調はALSの進行とともにあったような気がします。

ALSに罹患して生活の基盤を整えていくようになって、歯の不具合が顕著に感じられるようになりました。8年くらい前の親知らずの抜歯から始まって、必ずどこかに違和感があったようでした。この機会に奥歯を2本抜歯して口腔内の違和感をなくしました。治療を終えた6月以降は噛む力が安定し、首の違和感も減りました。

歯の治療はもっと早くにやるべきだったと思っています。