体重を減らさない習慣

歩けなくなり始めて、明らかに筋肉量が減り、3~4キロ体重が落ちました。特に入院前は如実でしたので、体重を減らさないようにするにはどうしたらいいか調べてみると「1回の量ではなく、朝昼晩の摂取が大切」と書かれていることが多くありました。

すでに何らかの難病である可能性があった私は、入院時に体重の推移と食欲に関しての話になるたびに「よく噛めるか?」「食事でむせないか?」という確認をされていました。この4週間余りの入院中は、そのようにきちんと管理され毎日3回の食事摂る習慣を身につけていったうえに、入院時の食事はすべて完食するという結果も残しました。

病院で出された1日の食事のカロリーは1800カロリー。運動をあまりしていない、私の年齢(当時58歳)に必要な標準のカロリーです。しかし、病院の食事はそれなりの量があります。何も動いていないと食欲がわかないので、食べられなくなります。そこでリハビリを全力でやるように心がけました。そうする事によって、動いてお腹をすかせ、ちょうど食べきって腹8分目の状態になるようにしたのです。

ある日の病院ご飯。ここから自身の食生活見直しも 写真提供/津久井教生

自分の食環境がこういう状態だと把握したうえで、なるべく病院での食事だけで過ごす生活をスタートしていきました。始めは体重が徐々に減ったのですが、2週間を過ぎる頃には、体重が58キロ前後で落ち着いていきました。このラインがが暴飲暴食をしないで、そこそこ運動している時の私の体重の目安として、現在もなるべく守っています。

仲間のALSの患者さんからは「食べられるのは今だから、好きなものはしっかりと食べた方が良いですよ!」と強く勧められることが多くありましたが、好きなものを腹八分目食べることを心がけています。

そしてあれほど毎晩呑んでいたお酒に関しては、自分でも驚くほどに、入院中さほど飲みたいと思わなかったのです。結果、私の場合は入院を経て、「適度にお酒を飲む」ことが習慣になりました。これは自分でも想定外の好結果でした。