世界ランク1位 宮里藍の父 優氏が告白「意識改革が娘を変えた」

「"もし失敗したら"を捨て去った。今年、メジャー制覇もあると思う」
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 スイングリズムが安定したおかげで、ドライバーの平均飛距離も'07年の239.9ヤードから'09年には254.3ヤードに伸長。打球が左右に曲がることも少なくなった。

 改善されたのは、スイングだけではない。気持ちの面でも大きな変化が起きたという。優氏が続ける。

「藍はそれまで『もし失敗したらどうしよう』『バーディーをとらなければ』と、自分にプレッシャーをかけていたんです。そんな気持ちを捨て、目の前の一打に集中し、思い描くボールを打つことに専念できるようになりました。
  昨年7月に米ツアーでの初優勝を決めた、エビアン・マスターズのプレーオフのバーディーパットも、思い通りの打球を転がすことだけを考え、結果を残せたようです」

 コース上で宮里を追い続けている在米カメラマンも、彼女の意識の変化を感じていた。

「以前は待ち時間に他の選手としゃべっていた藍ちゃんですが、今年に入ってからは、筋肉が固まってしまわないようにと、ゴムバンドを使って軽い運動をするようになったんです。また、スコアカードにはスコアの上に1〜5の数字をつけています。コースごとのスイングの自己採点ですよ。『ラウンド中にスイングをチェックしている』と話していました」

 こうした"改革"のおかげで、今年は開幕から2連勝。すでに4勝をあげており、その強さは本物と言っていい。宮里が以前から目標にしているメジャー制覇も射程圏内に入った。優氏も意欲的だ。

「セッティングが難しいコースが多いので厳しいとは思いますが、今年はメジャーのタイトルをとるチャンスがあると思います。今週、世界ランク1位になった、翌週2位に落ちたと目先のことで一喜一憂するのではなく、年間を通じて1位を維持できる選手になってほしいと思います」

 6月24日から始まった、注目のメジャー大会・全米女子プロ選手権。"新女王"宮里は、どんな戦いを見せてくれるのか。