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切断された「人間の左足」は誰のもの…? アメリカで「本当に起きた」おかしな争い

サブスクで観れる「ほぼ独断」隠れ名作・1

アメリカで起きた騒動を映画化(ネタバレあり)

ある日の打ち合わせで「今年は映画館にたくさん行くつもりだったのに、新型コロナウイルスの自粛で全然行けてない」「代わりサブスクリプションサービスでいろいろ漁っている」なんてことを担当の編集者さんに話したら「高木さん、そんなに映画が好きなら、知られていない"隠れ名作"を書いてくださいよ」と言われました。

というわけで、しめしめとばかりに早速一本ご紹介したいと思います。

取り上げるのはアメリカのドキュメンタリー映画『ファインダー・キーパーズ』。2016年にNHK BS1で『私の足をめぐる世にも奇妙な話』というタイトルで抜粋版が放送されたので、そちらでご存じの方も多い……と思いきや、そうでもないようです。

「面白かったから見て!」ってオススメするには迷うけど、素通りするには勿体ない奥妙さのある作品です。

インタビューで形式で展開するこのドキュメンタリー映画は、二人の男のエピソードを軸に話が進んでいきます。

一人は、裕福な実業家の家に生まれて幼少期〜青年期を不自由なく過ごしてきたジョン。言ってしまえばボンボンです。が、現在の彼は半ばホームレスのような状態にまで落ちぶれていました。いつも柔和な物腰ですが、その表情には翳りがあります。

 

もう一人はひげもじゃで巨漢の男、シャノン。彼はあちこちで廃品を漁っては二束三文で買い入れて、ワゴンセールで転売することで糊口を凌いでいました。知り合いに言わせると彼の目利きは鋭く、皆に一目置かれているとのこと。本人もまんざらでもなく、発言からもだいぶお調子者です。

そんな育った環境も生活も違う二人が「あるもの」を取り合い、最終的にはテレビ番組の公開裁判にまで発展。そのあるものは何かというと「切断された人間の左足」でした。